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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
柄谷行人の現在,
By yojisekimoto (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: atプラス 02 (単行本(ソフトカバー))
トルコ講演に際しての柄谷行人へのインタビューが興味深い。読みやすく、なおかつ深く切り込んだ内容で『〜政治を語る』とあわせて読めば柄谷入門として最適ではなかろうか?
肝心の柄谷の連載の方もいこれまでのプルードン関連の考察の集大成的内容になっている。安易にマルクスと敵対させていない点がさすがだ。ただし、柄谷の批判と違ってプルードンは国家に関して晩年は国際政治論を論ずる中で外部からの視点を維持していたと思う(*)。 プルードンに関しては、生誕200年を迎えたにもかかわらず、主著である『経済学的矛盾の体系』(ワルラスもマルクスもこの本を批判する中で自らの経済学を打ち立てた)も『革命と教会における正義』(ソレルが『暴力論』で言及している)も未邦訳であり、邦訳のある『連合の原理』も入手困難であるということを忘れてはならないと思う。 *参考文献として邦訳されたものには以下がある。 P.-J. プルードン著「もし1815年の諸条約が存在しなくなれば???来るべき会議の諸行為」 翻訳 後藤修三 「中京商学論叢」1964ー1965 「イタリアにおける連邦と統一」 翻訳 後藤修三 「中京商学論叢」1966ー1967
7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
吉原直毅論文が政権交代を支える価値判断を見る視点を提起しています。,
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レビュー対象商品: atプラス 02 (単行本(ソフトカバー))
経済学者の吉原直毅氏の論文
「ヒューマンセキュリティに関する厚生経済学からのアプローチの可能性」 が、政権交代時期の政策判断に資する理論的な基準を検討しています。 吉原氏は、厚生経済学の観点から、現代社会における政策目標はどのような内容を含ま ねばならないか、また政策の是非が、どのような理論的方法に基づいて分析されるべきかを 現代における市民のニーズと希望の視点から展開しています。 自由な市場競争の結果、理論的にも非の打ちどころのない、パレート最適が達成される という正統的考えを検討して、市場とは、貨幣・所得を持たなくて市場に参加できない 市民を無視する一面もあり、市場の自由な競争による最適資源配分と所得分配は、非厚生 概念たる「労働搾取」の産物でもあることを鋭く指摘しています。 貨幣所得という従来の基準だけで、福祉と厚生を観念するのではなく、21世紀に生きる 人間として、現代的な水準ですべての個人が希望し望むことを、すべての人が自由に実現 できるかどうかを、いまや公正の基準とすべきだし、今まさに、チェインジの時期、新しい 厚生概念の全面的な研究が行われるべきである、という主張がなされています。 短い論文の中で、現代厚生経済学のコンパクトな解説も含まれ大いに有益な論文です。 同号に、アマルティア・センの寄稿「危機を超える資本主義」があります。 もちろんそのほかにも興味深い記事が。
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