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5つ星のうち 5.0
邦訳本を待ちきれなく、最後の一冊も・・・,
By 河童の川流れ "河童爺" (名古屋市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: Winter Frost (A Detective Inspector Jack Frost novel of suspense) (ペーパーバック)
作者のR・D・ウィング・フィールドさんが2007年に鬼籍に入ってしまってから、邦訳版が出版されていないのが「Winter Frost 」と「A Killing Frost 」、の二冊になってしまった。いくら待っても創元社さんが、この二冊の邦訳本を出版しないので、二年ほど前に英語に弱い私がつい「A Killing Frost 」の原書を手に、悪戦苦闘の末、怪読?してからはや二年近くの歳月が過ぎてしまった。 いくら待っていても、この二冊の邦訳本は出版されないから、先回の苦労も忘れ、つい最後の一冊の「Winter Frost 」原書を手にとってしまった。 就寝前の一時間ほどの苦闘に耐えながら、先に挑戦した「A Killing Frost」よりは多少はスムーズに最終の507ぺージまで辿りついた。 勿論、電子辞書には出てこない俗語や慣用句なども多く、100%解読したとは思っていないから早く邦訳本を読んでみたいと思っている。 さて、物語は、例の如く始まります。 酔っ払ったフーリガン達を乗せたバスがデントン署の駐車場へ乱入してきたり、幼女の行方不明や男の子のひき逃げ、妄想オバサンがレイプされたと訴えてきたら、女性刑事のリズ・モードが真面目に捜査を始めたり、裏庭を掘り返していたら骸骨が出てきたと届けにくるオジサン、被害者の死体が放置されている場所が判るとデントン署に現れる胡散臭い透視能力オジサンの登場などなど・・・、相も変わらずデントン署では次から次へと事件が重なり、寝る暇もないフロスト警部と部下達の大騒動が、めまぐるしく展開してゆく。 酔っ払い運転で自損事故を起こしてしまった部下を庇って表ざたにしないように手配するフロスト警部。 よく調べれば妄想オバサンなどに惑わされることなどなかったのに、妄想オバサンの資料を見せられ悔しがるリズ・モード刑事を優しく諭すフロスト警部。(このリズ・モード刑事は、自ら招いた個人的な問題も抱えているのだが・・) 容疑者が留置所で自殺したのは、自分の責任だから心配するなと監視していた部下を庇うフロスト警部。 行方不明だった幼い女の子が死体で見つけられた後、この女の子の両親へ重い足取りで知らせに行くフロスト警部。 卑劣な犯人への怒りがこみあげてくるのを押さえながら両親を慰めるフロスト警部の優しさは、英語に弱い私でも読み取ることができた。 留置中の容疑者の自殺については、州警察長の正式ではない審問が行われたが、昔の事件解決で褒章されて国から与えられた”ジョージ勲章”を返上してでもと部下を庇おうとしたフロスト警部。 が、この件では、昔からフロスト警部を憎めないバーレイ州警察長の裁断が、フロスト警部を窮地から救ってくれる。(本書の最終ページで自殺したのが犯人だったのが判明するのだが・・) 連続娼婦殺しの容疑者として追及していた、女たらし歯医者のアリバイ崩しを調べていたATM記録映像に、容疑者のアリバイを証明する姿がビデオ画面に再生されているから、がっくり落ち込むフロスト警部。 多くの事件を抱えたフロスト警部や部下達の思い違いや失敗などから捜査は、まさに、”cul-de-sac”の連続なのだが、いつもながらの展開で、どたばたしているうちに事件はすべて解決してゆく。 マレット署長との確執は、超過勤務予算の攻防などを交えながら、日を増して過激になってゆくが、”タバコぷかぷか我が道を行く”フロスト的人生哲学でマレット署長を煙にまいてしまう。 気障なドライズデール検視官と、その女性秘書へフロスト警部が連発する皮肉や下品なジョークは本書でも健在である。 被害者遺体の検死現場や検視解剖シーンなどは、凄惨な場面のはずなのに、フロスト警部のジョークは不謹慎に感じることもなく、なぜか笑わせてくれるから不思議である。 物語の結末では、囮捜査で連続娼婦殺人事件の犯人を逮捕しょうとしたのだが、宝石店強盗の騒ぎから囮捜査も中断されてしまった。 みんながデントン署に戻ってから、囮に志願したリズ・モード刑事が帰っていないことに気がつき、さー大変! だが、これが犯人逮捕へ導くことになるのだが、意外な犯人だったことを、ここで明かしてしまうのは、このジャンルのレビューを書くマナーに反しますから書きません。 本書でもフロスト警部の下品なジョークや毒舌を連発しているが、フロスト警部に負けない助平でドジな部下のモーガン刑事がパブのメガネをかけた魅力的なウエイトレスについてフロスト警部と話すシーンをコピーしてしまいました。 What turns me on is the thought of making love to a girl who wears glasses. She strips to the buff, but keeps her glasses on.' 'Then you can breathe on the lens and she can't see how small your dick is,' said Frost. 以上を、訳者である芹澤恵さんなら、どんな翻訳をするのか早く知りたいものである。 先日、毎日新聞のコラム”好きなもの”で精神科医の、”なだ・いなだ”さんが、三つの中で二番に、R・D・ウィングフィールドのフロスト警部ものを読むのが大好きだと書いてたから嬉しくなってしまった。 ちなみに、”なだ・いなだ”さんが好きなものの一番は、ピレネーのトムという羊のチーズで、三番が白い花桃なのだそうです。
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5つ星のうち 4.0
刑事がタンクでやってくる,
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レビュー対象商品: Winter Frost (A Detective Inspector Jack Frost novel of suspense) (ペーパーバック)
フロスト警部シリーズ第五弾。売春婦連続殺人に幼児誘拐。英国には変態が犇いている。 フロストの傍若無人ぶりは今回も健在。やりたい放題の出鱈目捜査や取り調べを繰り返し、あげくの果ては大失態を演ずることになる。しかし、それに輪をかけてひどいのが新配属されたモーガン刑事。やることなすことすべて裏目裏目で、笑うに笑えないドジっぷりを発揮。しかもフロストに負けず劣らずド助平なのだから大変だ。まったく腐女子ならぬ婦女子にはお勧めできない作品である。それでも、この駄目刑事をやめさせた方がいいのではと発言する同僚に、「俺も駄目駄目だ。だが、こうしてまだここで仕事をしている」とかばうフロストはなかなかの男前である。 ちなみにこの本で外国にも「眼鏡萌え」があることを知った。
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5つ星のうち 5.0
Frost ファンの期待を裏切らない,
By
レビュー対象商品: Winter Frost (A Detective Inspector Jack Frost novel of suspense) (ペーパーバック)
日本では翻訳が出るたびに "このミス" 一位を獲得しているフロスト警部シリーズの最新作。英語多読修行中の僕は 500ページという厚さにビビッていましたが、後半はほとんど一気読みでした。圧倒的なスピード感と、ページを追うごとに解決するどころかこんがらがるばかりの事件は、いつも通り。今回はそれに加えて、人出不足とオマヌケな部下が、大混乱に拍車をかけます。失敗ばかりする部下をもうクビにしたらどうかと言われて、「アイツもクソだが、オレの方がもっとクソだ。そのオレでも、まだ警察で仕事をし続けている」と、部下を見捨てないその態度に、思いがけず感銘を受けてしまいました。Mullet の官僚主義的バカ上司ぶりもいつになく徹底して、好対照。Frost シリーズ・ファンの期待を裏切らない一冊です。
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