現在、Webは双方向のメディアと位置づけられているが、現実にはサイト訪問者はサイト構築者がアップロードしたものを見ることしかできない。さらに、Webには更新喪失問題やロック制御機能がないという問題点がある。ゆえに、Webサイトの構築者たちはファイル管理に神経質になり、わざわざ一部の人に作ったファイルを集めてからアップする。しかも、コンテンツは一度更新してしまうと、以前のものが消失してしまう。
本書で述べられるWebDAVは、まだ規格が完全にできていないものの、Webの可能性を押し広げてくれるという点で、今後急速に広まる可能性がある。デザイナーはWebDAVの技術を使うことで、コラボレーションが容易になるだろうし、一般ユーザーにとっては、コミュニティの参加者全員で自由にコンテンツを作れるようになる。ここから新しいビジネスの可能性も見えてくるだろう。
本書はWebDAVの可能性を論じた本だが、CVSとWebDAVが統合される可能性が高いことを考えれば、先に学んでおいて損はない。しかも本書では、これからWebDAVに付加されるであろう機能と、実際にWebDAVのソフトウェアを使ってみた結果を示しているので、WebDAVが普及した状況を具体的にイメージしやすい。また、WebDAVの説明をする際にWebのしくみを詳しく解説したり、専門用語の意味を説明したりしているので、インターネット技術にさほど詳しくない人にとっては、インターネット技術の解説書としても役立つ。
e-ビジネスとIpv6、WebDAVが作りだすインターネットの新しい世界を知るためにも、ぜひ読んでおきたい1冊である。(土井英司)
WebDAVとはWeb Distributed Authoring and Versioningを略したもの。リード・オンリのメディアであるWebに,ファイルのロック/アンロックや更新管理機能を備えることで,インターネット上でのコラボレーションを可能にすると筆者は評価する。新しい概念とテクノロジをわかりやすく解説しており,全体像を理解するのに役立つ。
( 仙石誠)
(日経バイト 2001/11/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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最も参考になったカスタマーレビュー
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
広く薄い内容,
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レビュー対象商品: WebDAV入門―ダヴとXMLがつくる情報共有の未来 (単行本)
WebDAVについて深く知ろうと思っている人にこの本はお薦めできない。この「WebDAV入門」は6つのパートに分かれているがWebDAVに関する仕様が述べられているのはパート3の「ダブの生い立ちと仕組み」くらいで、あとはダブに関連したものはどんなものがあるかとか、ダブが広く利用されるようになればあんなことやこんなことも可能になるといった理想じみた話で占められている。すでにインターネットについてある程度の知識のある人には退屈させられる内容が多い。肝心のパート3にやっとたどり着いてもHTTP 1.1に拡張された機能について概説が述べられているだけで「入門」という割には初心者にわかるように基礎から解説されてはいない。すでに知っている人のために概要をまとめたものという感じだ。その後は関連技術をざっとなめたような章が続く。WebDAVはまだ完成された技術ではないので内容が浅くなるのはしかたがないかもしれないが、この本は乏しい内容を周辺の話題で埋め合わせてとにかく一冊の本に仕上げられたような印象を受ける。著者は確かに広い知識を持っているように見受けられるがこの「WebDAV入門」の本のできは今一つである。
11 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
次代のwebが見えてくる,
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レビュー対象商品: WebDAV入門―ダヴとXMLがつくる情報共有の未来 (単行本)
我々webを仕事としている人間にとって、多くの場合遠隔地にあるサーバへのコンテンツやプログラム等のファイル転送は、日常的に行っているために手慣れた作業ではある。しかし、複数の作業者がそのサーバに関与する場合、現在主流となっているftpによるファイル転送では、ファイルの新旧の確認は単純に日付をベースとして行わざるを得ず、CVSによるバージョン管理では、使いやすいクライアントソフトが充実していないのが現状である。この状況を打破するのがwebDAVであり、本著は表題の通りwebDAVが開発された経緯から、IISやApacheといった代表的なwebサーバでの実装までを対象とする入門書として最適である。現在のところ、英語でのドキュメントは揃いつつあるwebDAVだが、日本語での情報は乏しく、webDAVを利用しようと
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