映画マンマミーアがヒットしてファンになった方も多いようですが、「アバゴールド」や「グレイテストヒッツ」でアバを終わってしまわずに、リアルタイムのファンとして、、これはぜひ聞いてほしいアルバムです。
81年の作品ですが、この時点でここにいるのは若いはじけるアバではなく、大人のアバがいます。様々なことに取り組んだ意欲作でもあります。このアルバムの発表当時は解散するとはFANは思っていなかったですが、彼らはラストアルバムとして製作しました。
年をあけて82年突然、解散を発表しました。ジャケットの写真も今まではとはまったく違い、メンバーが離れ離れに、しかもそれぞれが違う方向をみているのも象徴的。ちなみにこの発表時点で2組とも離婚しています。
この中で重要な曲が2曲あります。3.のWHEN ALL〜と11.のTHE DAY〜です。3.は曲調は明るく、いいアレンジの秀曲ですが、実は歌詞はファンとの決別の歌です。「私たちはやることはすべてやったのよ。もう未練はないわ。もう急ぐことも束縛されることもないのよ。」〜てな感じで、ふっ切れた彼らが次へ向かう決別の内容です。PVでも4人で歌っているのはワンカットもありません。アグネッサが何か悲しげに歌っているのが印象的です。
もうひとつはシンセサイザーの斬新なアレンジが光る11.ですが、暗く、日々の退屈なルーチンワークを歌っています。MUSTという言葉が多用されいることからも、当時のメンバーの心理状態が伺え知れます。ちなみにビデオは歌詞と内容がずいぶん違いますが、ここでもアグネッサが終始歌っていて、最後にメンバーが出てきますが、一言も歌わずに、各自勝手な方向を見て暗く終わります。最後のシングルになりましたが、とても象徴的です。聞きようによってはアグネッサのソロともとれます。
しかしながら、全体としてとても発売から27年もたっているとは思えない、今聞いても新鮮な曲ばかりで、ひとつひとつがすばらしい曲ばかりです。当時としてはかなり斬新なアレンジと曲調で、たくさんのアーティストに影響を与えたはずです。
ちなみに、このアルバムは実は当初は9曲目のLike a angel~ でオルゴールと時計の音がうまく奏でる音にフリーダが静かに歌って最後が終わるという構成でした。しかし40分そこらで終わってしまうので、CD化するときに最後にシングルカットされたものを4曲加えたものです。 ですからアルバムとしては9曲目で終わるということです。お間違いなく。 終わりにふさわしい秀曲です、が、この歌詞の内容もまた意味深です。
ところで、このアルバムタイトル、Visitors とはいったい何でしょうか?いろいろ考えてみるとおもしろいかもしれません。