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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
佐野元春、異色の大傑作,
By pztbh14 (福岡県福岡市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: VISITORS (CD)
1983年、単身渡米しその後発売された4枚目のアルバムです。ヒップホップ、ラップに影響された曲もあるのですが、全体的にみると ファンク、バラッド、ニューウェーブ的なロック、ポップスなどの幅広いジャンルで 構成されています。所々時代を感じるアレンジもあるのですが、80年代お化粧過多なエフェクトも抑え気味で、シンプルですっきりと聴けます。特に力強いリズムと歌詞、曲構成が素晴らしいです。 全8曲、好き好きはあるかもしれませんが、ほぼ捨て曲無し。 「TONIGHT」「SUNDAY MORNING BLUE」「VISITORS」「SHAME」 「COME SHINING」「NEW AGE」辺り、とても好きです。 「VISITORS」はコード2個、メロディもほぼ変化無しの曲。このような曲を歌い上げることのできる人、そうはいません。 「SHAME」の曲構成も不思議。ジャンル分け不明の力強いメッセージを持つ曲です。 歌詞の節々に単身で生活し孤独だけれどもタフな20代後半男の心情がちりばめられています。 「悲しみの果てに優しくなるほど優雅な気分じゃない」 「雨あがりの街に 灯がともる 霧に包まれた暗闇 いくつものヒューマンクライシス 君はかくしきれない ニューヨーク」 「すべてが何となく無意味に見えてしまう時 時々 凍てついた心を君にかくしてしまうのさ なぜだろう? なぜだかわからないけれど」 「夜が終わるまで誰かを抱きしめていたい 夜が終わるまで誰かを抱きしめていたい 少しづつ心に哀しみの雪が積もる クロスワードパズル解きながら今夜もストレンジャー これは君のことを言ってるんだよ」 「休みがとれるほどおだやかな世界じゃない やがて若くてきれいな君の夢も アンティークなリズム奏で始める この街のウィークエンドは今夜もタフに揺れている」 「昔のピンナップはみんな壁からはがして捨ててしまった」 「冬のボードウォークにすわって すべての終わりを待ちながら ブルーな恋に落ちてゆく」 かっこいい。 このアルバムは佐野元春氏の中でも異色で彼の以前、以後のどのアルバムにもこういったテイストの物はありません。氏のアルバムには他にも傑作が多いのですが、この時代感覚と歌詞の世界は唯一無二です。都会生活の孤独に耐え切れなくなった時、このアルバムを聴いてみてください。
12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
佐野元春独特のかっこよさです,
By ジュセリーノ "ジュセリーノ" (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: VISITORS(紙ジャケット仕様) (CD)
久々に聴いてみたんですが、タイトルになっている曲”Visitors"は佐野元春にしかできない物凄くかっこいい曲です。この曲今シングルとしてリリースしてみたらどんな反応なんでしょうか?間違いなく似たような曲はないので目立つとは思うんですが。 いやけど かっこいいですねこの曲、もったいない。
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ロックとは異端であり、先端である事。最高の問題作・異色作にして、最高の傑作。,
By
レビュー対象商品: VISITORS (CD)
「SOMEDAY」の大ヒットにより、一躍シーンの兆児となった佐野元春は、国内の喧騒を離れて単身ニューヨークへと渡る。 当初の観光的な小旅行の予定が、 この世界と自分がどう対峙して生きるのか、という切実な問題に直面する 孤独で過酷な1年以上の長期滞在に変わろうとは、 当の本人でさえ予想していなかった…。 楽天的な観光気分(「TONIGHT」)は、 やがてNYという都市が求める<個人の存在価値>という問題意識に変わってゆく。 それに拍車をかけたのが、 現地で初めて出来た友人の突然のドラッグ死(「SUNDAY MORNING BLUE」)だった。 この街では、結局自分は異端者・訪問者・他者(「VISITORS」)に過ぎないのだろうか…? アメリカ文化への<憧憬>が、 世界に対する摩擦・違和感という痛みを伴った<自己認識>へと変質し、 だからこそ新しく揺ぎ無い自分を築いていくんだ、というアンセム(「NEW AGE」) へと覚醒していくドキュメント。 あまりにも早過ぎたヒップホップの導入、 メロディアスであることを放棄したかような徹底したリズム主義、 サビよりもそれに続くリフの方が重要な意味を持つかのようなストイックな音作りが、 「SOMEDAY」路線のポップでキャッチーなロックを期待した一過性のリスナーを根こそぎ切ってしまった。 当時の最も熱心なファンですら、本当の意味で本作の価値に気づいていた人間は少なかったのでは。 しかし、この作品を創れた佐野元春だからこそ、とその支持層を強靭にしたことは間違いない。 その意味ではこのアルバムこそが、現在までのキャリアを支える礎になったと言っても 決して過言ではないだろう。 ヒップホップ=ストリートカルチャーがメインストリームへと上昇していく世界最先端のエネルギーと、 日本語ロックの革命児との邂逅が生んだ、エポックメイキングなケミストリー。 佐野元春の全作品中、最も再評価され、聴き継がれるべきアルバムだ。
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