UnityはPS3、Wii、Xbox360、PC(Windows, Mac)、ブラウザ、iPhone、iPad、Android
など物凄く沢山のプラットフォームでネィティブスピードで動作できる
強力な3D開発環境です。
Javaのようなヴァーチャルマシンを持たず、コンパイル時に
各プラットフォームに最適化するので、Unityはスピードと互換性のいいとこ取りを
している面白い発想の開発環境です。
プログラムコードはJavaScript、C#、Boo(独自言語)の3種類の方法で書けます。
本書は全面的にJavaScriptを採用しています。
ただし、UnityのJavaScriptは名前だけJavaScriptという感じの、
ほとんどC#に近いJavaScriptで、本物のJavaScriptとは別物なので
本書を読むのにJavaScriptの知識はそんなに必要はないと思います。
ライセンスは大きく分けると6種類あり、
・無料版
・iOS版(3万円ほど)
・Android版(3万円ほど)、
・Pro版(13万ほど)
・iOS Pro版(13万ほど)
・Android Pro版(13万ほど)
などです。(他に最近は学生向けのstudent pro版などもあります)
無料版はiOSやAndroid向けの書き出しが出来ませんが、高度な機能以外は商用も含んで無料で使えます。
普通にPC向けのゲームを作りたいだけであればこれで十分でしょう。
Pro版は無料版に無い機能をサポートし、PCとWEB向けにあらゆる機能をサポートしますが、iOSとAndroidへの書き出しには対応しません、
iOS版はiPhone/iPadに、Android版は各種Android端末向けの書き出しに特化しています。
iOS Pro、Android Pro版は通常のiOS版やAndroid版よりも幅広い機能のサポートと細かなカスタマイズを提供します。
また、このUnityの6ライセンスは足し算方式で、どのエディションを使っても
無料版の機能は全てに含まれます。
例えば無料版を使っていて、後からiOS版のライセンスを買えば無料版+iOS版の機能になります。
通常のPro版を使っていて、後からiOS Pro版を買った場合は通常のPro版+iOS Pro版を併せた機能が使えるようになります。
また、無料版でも最初の30日間はPro版、iOS Pro版、Android Pro版の3つのライセンスを
得た総額約40万のライセンスの状態で制限なく試用出来、その期間内であれば
iPhone/iPadやAndroidなどへの書き出しも出来たりします。
(ただし、試用中は画面右下にtrial editionの文字が入り、
アプリ起動時のUnityスプラッシュを差し替え出来ません)
さて、本書はUnityの初歩を覚えるのには2011年10月時点では
現在国内には3冊の日本語書籍が出ていますが、一番わかりやすかったです。
(2011年の11月にまた2冊Unity本が追加されます)
ただ、iPhone向けのビルド手順は、
xcode向けに書きだすまでの手順止まりなので、
実機で動かすまでに必要なかなり長い手順は
ごっそり省略されています。
なのでこの本一冊でiPhone向けのゲーム制作を全てやるのはかなり難しいです。
(別途他のiPhone開発関係の書籍で分かりやすいものを見るべきでしょう。
Unity本でもオライリーの方の書籍が唯一iPhone向けのビルド手順を
ひと通り解説していますが、あれも少し情報が不足気味でした)
また、UnityはMacでもWindowsでも同じように扱えますが、
両方使っている私自身も本書の中盤まで気付かなかったのですが、
本書の解説は全てMac上での操作です。
UnityはWindowsでも使えますが、
iPhone向けのビルドに限りMac版でないと行えませんので注意が必要です。
しかし、この書籍はとても分かりやすいので
最初の一冊には最適でしょう。