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The Unconsoled
 
 

The Unconsoled [ペーパーバック]

Kazuo Ishiguro
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商品の説明

内容説明

Ryder, a renowned pianist, arrives in a Central European city he cannot identify for a concert he cannot remember agreeing to give. But then as he traverses a landscape by turns eerie and comical - and always strangely malleable, as a dream might be - he comes steadily to realise he is facing the most crucial performance of his life. Ishiguro's extraordinary study of a man whose life has accelerated beyond his control was met on publication by consternation, vilification - and the highest praise.

内容(「BOOK」データベースより)

世界的ピアニスト、ライダーはヨーロッパのとある「町」に降り立つ。「町」は精神的な危機に瀕しており、市民たちは危機克服の望みを演奏会「木曜の夕べ」の成功にかけていた。「町」を蘇生させる重責を担わされたライダーに市民がもちかける相談とは…。イシグロが冒険的手法を駆使して現代の苦悩に取り組んだ異色問題作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • ペーパーバック: 544ページ
  • 出版社: Faber and Faber; New版 (2005/3/3)
  • 言語 英語, 英語, 英語
  • ISBN-10: 057122539X
  • ISBN-13: 978-0571225392
  • 発売日: 2005/3/3
  • 商品の寸法: 19 x 12.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 洋書 - 27,482位 (洋書のベストセラーを見る)
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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 作家的悪意, 2006/6/6
By 
デルスー (沿海州シホテアリニ山脈) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 充たされざる者〈上〉 (単行本)
ブッカー賞を受賞し、映画化もされた『日の名残り』に続く、
日系イギリス人作家カズオ・イシグロの長編第四作。

デビュー作と二作目では、戦後間もない時期の日本を舞台に、
価値観の転変に適応できずに苦しむ人々の姿を丁寧に描き、
三作目となる『日の名残り』では、一転して舞台を英国に取り、
英国人以上の緻密さで執事の人生を描いてみせたイシグロ。

その彼が次の作品の舞台に選んだのは、
場所はもうひとつはっきりしないが中欧のどこかではあるらしい、
芸術熱の盛んな中小都市であり、
主人公のピアニスト、ライダーはそのキャリアの節目となるような
重要なコンサートを目的にこの街を訪れることになる。

冒頭、ホテルのエレベータに乗る場面で、
ライダーの荷物を手にする初老のボーイ、グスタフが、
自らに課した職業上の倫理を口にし始めるところで、
読者の誰もが思わず微笑みを浮かべずにはいられないのだが、
そんな読者をよそに思わぬ方向へと逸れ始めたストーリーは、
もはや正統的な純文学の枠組みに復帰することはなく、
逸脱に次ぐ逸脱を重ねたかと思うと、
何とも寝覚めの悪い悪夢の連続のような世界を紡ぎ出していく。

あれほどの成功を収めた『日の名残り』の次に、
失敗作と呼ばれることを恐れるどころか、
読者の期待を絶対に裏切ってやろうと言わんばかりの
変化球の極みのようなこの作品を持ってくるあたりに、
イシグロの作家的悪意を感じ、なぜか嬉しくなってしまった。
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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 結局彼はこういうものを書きたかったんじゃないの。, 2003/10/29
長くて、わけが分からない。高名なピアニストがある街を訪れ、公演の前の数日をその街の正体不明で極めててわがままな人達に振り回されながら過ごす、というお話。相当のイシグロ通じゃないと読み通すことは出来ないんじゃないか、という気がします。でも私はこの作品が一番好き。

彼の作品の主人公はほとんどが、それがどのような職業であれ、自分の仕事については相当に完成度の高いプロフェッショナルなのですが、それでいて内面的にはある矛盾を抱えていて、しかもそれに対してのアプローチがお茶目と言うか幼いと言うかちょっと変な人物、というのばかりです。その一番極端な例がこの作品の中のピアノの先生でしょう。だから面白いんですよね。
抑制の効いた、冷静で知的な語り口が売り物のイシグロさんが、とうとうその箍を外して好きなように書いちゃいました、って感じがして、嬉しかったです。それでいて感じ入ったり、思わず考え込んでしまうような部分もたくさん。イシグロ初心者には向かないかも知れませんが、イシグロ通になりたいなら、しっかりと読破して味わって見るべきです。

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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 カフカ的幻想的な世界観を上手く表現, 2010/11/29
レビュー対象商品: 充たされざる者〈下〉 (単行本)
イシグロは寝てる時に見るおかしな夢をそのまま表現できるすばらしい作家だと思う
ストーリーそれ自体より、この幻想的な悪夢を見ているような感覚に嵌ってしまいます
「わたしたちが孤児だったころ」もそうですが、読者までもこの迷宮に巻き込んでしまい、危ない。
うまく表現できないが、とにかくヤバいな。これから読む人は気をつけた方がいいぞ
そして訳者泣かせですね。この世界観を損なわずにうまく表現するのは結構大変な仕事だと思った
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