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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
素晴らしい英国女王,
By kmr (大阪市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: The Uncommon Reader (ペーパーバック)
読み始めると途中で止められないほど面白い。最初の場面はウインザー宮殿での晩餐会である。英国女王がフランス大統領にフランスの作家ジュネについて質問して大統領を困らせる。大統領が答えに困ったように、多くの読者はジュネについて知らないであろう。女王、大統領、未知の作家の取り合わせによりこの本に引き込まれてゆく。この本は、女王がどのようにしてジュネまでも読む読書家になられたかの物語である。女王の読書を手伝ったノーマン青年との出会い、宮廷の役人により仕組まれたノーマンとの離別、偶然の再会という物語の筋も心が温まる。また、女王の職責に対する心構え、公平さなど、素晴らしいお人柄に敬服の念がわいてくる。文章は控えめで魅力的であり、優れた英文を味わうのも楽しい。
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
女王が辿る「読書の王道」,
By きすけP (新潟県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: The Uncommon Reader (ペーパーバック)
映画やミステリーに度々登場する女王 タフで少し皮肉屋,でもまじめな人という印象だ。その女王が ペットの犬と厨房下働きの青年と移動図書館との出会いをきっかけに それまで縁のなかった読書の魅力を発見していく物語。 女王のハンデ 高齢 多忙 読書習慣に対する周囲の無理解=貴族階級の主な仕事は 領土領民の保全なので屋外作業に重きを置く傾向が強い 側近は女王を病気かと心配する。 女王のアドバンテージ お茶会や行事で作家本人を知ることが出来る 女王なので作家の 権威や名声に惑わされにくい 何より女王自身が 民主的で公平であろうと誰よりも努力 する人なので すべての読者に対して公平に世界を開いて見せてくれる書物は 女王に最もふさわしい友人となる。 本を好きになる喜びを女王と共にまた楽しむことが出来る。読書について、厄介な事態に ついて 時々ぐっと来る文章がたくさんある。大人の楽しい物語だ。 英語は 教科書英語程度の私には少し難度が高い。翻訳「やんごとなき読者」も好評なので そっちを読めばよかったかなぁとも思う。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
英国人のユーモアに脱帽,
By ダンデライオン (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: The Uncommon Reader (ペーパーバック)
偶然見つけた移動図書館で本を借りたのが運のつき。そこから読書にのめり込み、公務も疎かになる程本に夢中になる女王陛下。日本人には馴染みのない作家名が沢山出てくるが、彼らを知らなくても充分楽しめる。女王という特異な立場から見た、独特の見解は皮肉も効いていて面白い。「私が勲章をあげたのに人気がないの?」という件は笑えるし、Jane Austenの作品を、女王という立場ゆえに理解できない、というのも説得力がある。後半では、「読むこと」と「書くこと」の違いに目覚めた女王が、遂に驚きの決断を下し、読者を驚かせる。短い作品なので一気に読める。少々回りくどい表現が多いのは、彼女の立場を考えると当然かも。それ程難しい単語を使っていないので中級レベルであれば充分楽しんで読めると思う。それにしても王室をこんな風にユーモアと皮肉を交えて小説にしてしまう英国の風土に感心する。日本ではあり得ない設定だと思いながら読んだ。
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