なぜか。それはモデリングの知識や方法論が足りないからだ。モデルは,要求仕様の変更や事後の機能拡張に強くなければならない。さまざまな立場の人が,理解できるようわかりやすくなければならない。曖昧さや矛盾を含んでいてはならない。このようなモデリングをどうやったらできるのか。本書は「UMLでシステムをモデリングするときに,できるだけ本質的なモデルを追求する」ために必要な知識と知恵を解説する。
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23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
UMLモデリングの窓から見た情報システム工学の展望,
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レビュー対象商品: UMLモデリングの本質 (日経ITプロフェッショナルBOOKS) (単行本)
本書はUMLモデリングの非常に実践的なテキストである。UMLを用いたモデリングのプロセスを解説している本書の有用性は、既に他の方が述べられているので、ここでは少し別の観点から本書の魅力について述べてみたい。先ず、従来の解説書では、開発工程の単なる中間成果物として、大きな注目を浴びることがなかった「概念モデル」について、本書ではその重要性が最大限に強調されていることである。この結果、柔軟な「概念モデル」を開発することが、変更に強い良い情報システムを作るための要点なのだと、読者は認識を新たにされるだろう。顧客の知恵を取り込める「概念(分析)モデル」こそ、価値ある設計の源泉であるという想いで、このモデルを重視していた者にとって非常に共感するところだ。 さらに嬉しいことに、良い「概念モデル」を作るための大きな手がかりが提示されている。ファウラーの「アナリシスパターン」(以下、「アナパタ」)から、「責任関係」パターンや「勘定」パターンなど、典型的な分析パターンが適切な例とともに引用されており、その有用性が自ずと理解できるようになっている。私はかねてより、ファウラーのこの名著が、「抽象・概念的で開発現場の役に立たない。記法がUMLでないので分かりにくい」という不当な理由から、多くのソフトウェア技術者に読まれていないことを非常に残念に思っていた。本書は読者の「アナパタ」への敷居を低くし、またその有用性を認識させる格好の導入書の役割を果たしている。 「概念モデル」を「仕様モデル」や「実装モデル」に変換する技法についても、抜かりなく解説されており、デザインパターンやリファクタリングの役割と位置づけについても理解できる。「アナパタ」や「リファクタリング」など数多くの良書の翻訳を担当された児玉氏が著された本書で、UMLによるモデリングに加え、オブジェクト指向「情報システム工学」の全体的な展望を得ることが出来るだろう。
37 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
必読です!,
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レビュー対象商品: UMLモデリングの本質 (日経ITプロフェッショナルBOOKS) (単行本)
最近驚く程多くのUML本が出ているが、それらの内容に少々物足りさを感じていた人にとっては、まさに必読の書だと思う。特に後半の実践部分では、「モデリング」の奥深さと、楽しさすら感じることが出来た。著者は「はじめに」で、この本で伝えたいことは「モデラーの心」であり、良いモデルは美しい、モデリングを進めていると喜びを感じる瞬間が来るとも書いているが、実践部分の「揺さぶり」の過程を読むと、少なからず知的好奇心を刺激されるのではないかと思う。また、私のように、概念モデル=曖昧なモデルというイメージを持っていた人にとっても、目から鱗が落ちる思いがするのではないだろうか。
27 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これは「モデリング本」です。,
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レビュー対象商品: UMLモデリングの本質 (日経ITプロフェッショナルBOOKS) (単行本)
UML本というと図の描き方を中心に書いてあるものが多い(様な気がする)。そういう意味では、この本はタイトルに「UML」を冠しているが、UML本ではない。最終的なアウトプットはUMLになるのだが、 それまでのモデリングをどのように行なうか に焦点を当てて論じられている。いままで、UMLでなぜ多重度が大事なのか?関連って?という疑問があったのだが、この本を読むとそういったものが氷解していくような気がする。後半にはモデリングの実際を抽出から順を追って行なっていく構成になっており、非常に読み応えがある。よいモデラーを目指すなら必見の一冊。
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