UMLやJavaについての技術を説明している書籍は多くあるが、実際にシステムを構築する時には役立たない場合が多いのではないだろうか。それは、システムを構築する側の立場で書かれている書籍が少ないからである。本書は、まさに、システムを構築する側の立場で、要求分析からJavaへの実装までをタイムカードシステムを例に書かれている。しかも随所に、UMLダイアグラムがそのシステム例にもとづいて描かれ、それに対するJavaコードの例まで書かれている。本当に、システムをどのように構築していけば良いかが具体的にわかるようになっているのである。
また、著者が経験上苦労した点や工夫した点を解説しているため、開発者にとっては参考になる個所が多く、ヒント、メモ、そしてチェックリストなどは実務でも役立つといえる。ただし、顧客の要求を見出すところは、少し簡単すぎる傾向がある。これは日本において、開発者への顧客の要求の伝え方が異なるためであろう。
本書の対象レベルは中級から上級となっているが、J2EEやEJBでシステム開発を現在行っている開発者にとっては「助かる1冊」である。もちろん、これからJ2EEやEJBでシステム開発をする人や、Java・オブジェクト指向を知らないシステム開発者にとっても参考となる1冊である。(新保康夫)
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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
以下の項目に該当するひとにお薦め,
By 川久保智晴 (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: UMLによるエンタープライズJava開発―ソフトウェアモデリングによる効率的なJavaシステムの構築 (Object Oriented SELECTION) (単行本)
本書は一部、新しい技術を使わず独自の設計手法を披露してしますが、翻訳書特有のタイムラグのイタズラのなせることであるので、ご愛嬌 ということにします。よって星5つ。 本書は以下の点に該当すれば、まず読んで損はしません。 1. UMLの個々のダイアグラムは書ける。しかし、それらのつながりが なんだか意外と役立つかも・・・と気づきつつある。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
サンプルプロジェクトに沿って開発プロセスを理解できる,
By
レビュー対象商品: UMLによるエンタープライズJava開発―ソフトウェアモデリングによる効率的なJavaシステムの構築 (Object Oriented SELECTION) (単行本)
タイムカードアプリケーションという例を使って、要件を収集するところから、実際にコードに落ちるところまでを解説しています。実際の例を示しながら、技術とプロセスを説明しているので分かりやすいです。アーキテクチャの部分はJ2EEが中心ですが、どういった視点で技術を選択していけばよいかが示されており、Java以外の開発者でも参考になります。ただ、Javaを全く知らないと設計以降の章は読むのがつらいかもしれません。原著が少し古いので、JSPを使わずに独自のHTMLライブラリを構築しているなど、技術そのものは陳腐化している部分もあるのが残念な点です。それでも、UMLを使ったオブジェクト指向開発の一例を示しているという点で、エンタープライズJavaの技術よりも開発プロセスの解説として、今でも読む価値があると思います。
5つ星のうち 4.0
これから初めてオブジェクト指向で開発する人のために,
By 伊藤淳一 (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: UMLによるエンタープライズJava開発―ソフトウェアモデリングによる効率的なJavaシステムの構築 (Object Oriented SELECTION) (単行本)
5,6年ぶりに読み返してみました。当時はこの本を読んで「自分もオブジェクト指向開発をしてみたい!」と強く思ったのを覚えています。 この業界に入って2年目ぐらいに読んだ本で、こんなに分厚くて難しそうな本を読んだのは初めてでした。 読む前は抵抗がありましたが、読み始めると非常に分かり易かったです。 分厚い本は読み手を威嚇するためのものではなく、詳細に分かり易く説明しようとした結果なんだとこの本を読んで気付きました。 ところでこの本の内容ですが、タイムカードアプリケーションを題材として要求定義から実装までを、UML、オブジェクト指向分析・設計、Servlet、EJBを使って詳しく解説しています。 各作業の目的や要点をきっちり説明し、ダイアグラムやサンプルコードも豊富に載せてあるので、UMLやオブジェクト指向の基本は勉強したけど、実際にどうやって実業務で使ったら良いか分からない、という初心者にはうってつけだと思います。(入門本によくある犬だとか猫だとか、あんな例でオブジェクト指向を説明されても現実のプロジェクトには全く無縁ですから・・・) 後半の実装部分はさすがに時代遅れの感があるのでマイナス1としますが、分析や設計ぐらいまでなら、実装する言語に関係なく今でも十分参考になるガイドとなるはずです。
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