そのような処理をサポートしてくれるツールがTripwireである。Tripwireはシステム内部のファイル内容やディレクトリ構成、アクセス権に変更が加えられたことを発見し、通知してくれるツールであり、クリーンなシステムにインストールしておけば、セキュリティ用のツールとして大きな威力を発揮する。
本書は、オープンソースとして提供されているTripwire2.3をもとに、Tripwireの基本的な動作からサイトに合ったポリシーファイルを構築するまでを詳細に解説している。構成はTripwireの機能とファイル構成、クイックスタートとしてTripwireを使用するうえでの一連の流れを解説し、設定ファイルの解説およびポリシーファイルの記述方法、Tripwireに付属しているサンプルポリシーの解説、Eメールによるレポートの方法からなる。Tripwireはポリシーファイルの書き方がメインとなるが、本書では記述の仕方はもちろん、どのような記述が好ましいか、どのような設定をすべきかきちんと触れられているので、自分のシステムに合ったポリシーファイルを作るうえで十分役に立つだろう。
付録としてTripwire for Linuxのインストール方法、コマンドリファレンス、サンプルポリシーが収録されている。なお、本書で解説しているポリシーファイル、TripwireのソースとRPM3およびRPM4形式のファイル、PDFドキュメントを収録したCD-ROMも付属している。
Linuxを使用しているシステム管理者やシステムインテグレータに従事しているSEの方におすすめ。その他のOSについても商用のTripwireがあるので、利用を考えている人にも有用であろう。(斎藤牧人)
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