ジャーマンメタルゴッド、ガンマ・レイのアルバム。2010作
前作「Land of the Free 'U」において、王者としての強力なパワーを見せつけた
カイ・ハンセン率いるこのバンド。本作はタイトルからしていかにもメタルへの愛を感じさせる。
1曲目のドラマティックなミドルチューンは、かつての「Land of the Free」の1曲目
“Rebellion in Dreamland”を思わせる雰囲気で、ややダークな香りを覗かせているが
続く2曲目はヘヴィな疾走と、正統派メタルとしての力強さ、そしてカイ・ハンセン節ともいえる
キャッチーなサビのメロディで聴かせる好曲で、なんとマイケル・キスクが参加している。
ヘニュ・リヒターとのツインギターも、ときに力強くときにメロディアスで、
随所にシンセアレンジも加えた壮麗な雰囲気とともに、いつになくシンフォメタル的だ。
かつてのHELLOWEEN風の疾走曲“Rise”、クールなヘヴィさも加わった“Chasing Shadows”、
そして、ラストの美しいバラード“No Need To Cry”まで、メタルとしての躍動感とメロディの
バランスがとれた作風で、楽曲の質も素晴らしい。カイの歌声は以前のハイトーンではなく
中音的を中心にじっくりと歌いあげる感じなので、これらの楽曲にもよくマッチしている。
王者としてのまさに王道をゆく、どっしりとした自然体でメタルを表現したというべき力作だ。