いくら良い曲を書けていても、そこにピタリとはまるボーカルが奇跡的な確率で見つかるかどうか、そこにポップスのマジックがある。このポスト・マークスの1st(2007年作)で、ティム嬢(Tim Yehezkely)のボーカルは、まさにポストマークスの上品でシックなサウンドとピタリとハマっている。 それはカーディガンズ1stでのニーナや、クラウドベリージャム1stでのジェニーの歌声を初めて聴いた時と同じような嬉しさだった。ポストマークスが表現したい音を忠実に再現してくれるティムを得たことで、彼らは単なるギターポップバンドではない特別なバンドとなった。このノスタルジックな靄がかかったようなぼんやりした世界観は、刹那的でもあるし、郷愁に浸るような気分でもある。近年のこの手のバンドの中でも、1stの完成度としてやはり彼らは頭一つ抜けている。
(※今年出た新作もさらに深みを増していてサイコー!!)