まずは見出し語のレベルをSVL12000と比較してみよう。
見出し語=4,764個
(同じ単語が2度以上出る場合は出て来た回数だけカウントしてある)
Level-1が395個、Level-2が461個、Level-3が367個、Level-4が394個、
Level-5が314個、Level-6が246個、Level-7が288個、Level-8が208個、
Level-9が225個、Level-10が232個、Level-11が285個、Level-12が296個、
SVL未登録が1,053個。以上合計4,764個。SVL含有率は77.9%(3,711個)。
"Dictionary"という性格上当然かも知れないが、"1100 words you need
to know"(見出し語920語/SVL単語559語(60.7%)や"Word Smart"(見出し語
824語/内SVL単語529語(64.3%)といった洋書ボキャビル本と比べると、
収録語数もSVL含有率もも断トツで多い。本書を辞書ではなくボキャビル本
として見た場合、「TOEFLテスト英単語3800」(見出し語3,786語/内SVL単語
3,313語(87.5%))に最も近い。
本書をシソーラスとして使うには見出し語が少な過ぎる。また、厳密な
同義語・反義語ではなく、もう少し大きな意味グループで単語達を整理
している場合も散見されるため、ピンポイントで同義語・反意語を探す事
は出来ない場合も多い(例:think,conceive,imagine,fancy,realize,
envisage,envisionは一つの意味グループとしてまとめられている等)。
一方、ボキャビル本として使おうとすると、SVL Level-10〜12の単語達
813個+未登録単語1,053個=1,866個という難易度の高い単語達が行く手を
阻む。
そんな訳で実は本書は使い方が非常に難しい。「引く」だけなら
英検2級程度から十分使えるが、前述の通りシソーラスとしてはあまり
使い勝手が良くない。一方でボキャビル本として使うなら、英検準1級
レベルの単語が9割5分以上完璧でないと、相当に苦労する事になる。
以上を勘案すると、英検1級受験者またはTOEIC900点以上と同等以上の
英語力を持つ人が、ボキャビル本として主に知識の整理のために使う
のが最適だと思われる。それ以下の英語力の持ち主の場合には、類義語
の微妙なニュアンスの差を解説されても、そもそも知らない単語ばかりで
却って混乱を招くだけだろう。もっとも非常に廉価でコストパフォーマンス
の高い本なので、とりあえず買っておいて自分がこの本を使うに値する
英語力に達するまで「ツン読」状態にしておいても損はない。