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The Mcdonaldization of Society 5
 
 

The Mcdonaldization of Society 5 [ハードカバー]

George Ritzer
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

日経ビジネス

世界に蔓延する 効率最優先思想に 人間性喪失を読む
世界が猛烈な勢いでマクドナルド化(McDonaldization)している。米国の著名な社会学者の手になり、世界12カ国で翻訳出版されるに至った本書の定義によれば、徹底したマニュアル運用で大成功し、今や米国のシンボルとして君臨するファストフード・レストラン・チェーンを支える諸原理が、世界中を席巻しているという意味だ。

教育、医療、ジャーナリズム。ビジネス界にとどまらず、あらゆる分野がマクドナルド化から免れ得ないのは、従来は1つだけでも困難だった効率性、計算可能性、予測可能性、そして制御という、合理化の諸要素を、この原理が同時に提供してのけたためである。

たとえば効率性は、次の3つの課題を解決できれば増大する。多様な過程を簡素化すること。製品を単純化すること。従業員よりも客に働かせること…。こうした作業に従事することは、しかし、まともな大人には耐えがたい。そこで、「ファストフード・レストランはふつう、軍隊と同じように十代後半の若者を雇う。なぜなら、彼らはおとなよりも、簡単に自律性を放棄して機械や手順や規定に従うからだ」。

もちろん企業内の経済合理性に関する限り、マクドナルドの原理は強烈な優位性を有している。だからこそ世界はこれに覆われつつあるのだが、その存在を許す社会の側が強いられる負担や危険はきわめて重大である点に、大衆はあまりに無自覚だ。

彼らによって、食卓を囲む時間を大幅に奪われた家族の絆は希薄化する一方だし、労働者は疎外されるのが常態になってしまった。合理化は下位の階層だけに押しつけられるのが通例だから、不平等はさらに拡大され、貧富の差はますます激しくなって、凶悪な犯罪が増える。それを取り締まるための膨大なコストが必要になる。

ポストモダンの代表として扱われがちなマクドナルドは、その実、モダニズム初期に原始的な経済人仮説から出発したテーラーシステムや、その延長線上にあるフォーディズムにどっぷりと浸かっているという。にもかかわらず、こんなものを「脅威ではなく涅槃の境地」と感じる人が多数派になりつつあり、世界標準になろうとしている現実の描写には、人間の愚かさを目の当たりにさせられる思いがする。

世界のマクドナルド化に対する著者の論考に、評者はほぼ全面的に賛成できる。それにしても人間性の果てしない喪失は一体何をもたらすのか。人間は現実を直視し恐怖して、せめて明日への処方箋を書き続けることしかできないのだろうか。

(ジャーナリスト 斎藤 貴男)
(日経ビジネス1999/7/26号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

メタローグ

マクドナルド化、それはM・ウェーバーの「合理化過程」を現代風に言いかえたものである。もはやゆりかご以前から墓場以後まで、社会のあらゆる場面で進行するこの合理化が、効率性・予測可能性・計算可能性・それらにともなう技術体系の進歩、といった次元から考察される。著者のねらいはこの合理化にともなう脱人間化を批判することにある。会社によって自分のソースは薄められたと怒るカーネル・サンダースなど、引用されるエピソードとその語り口はとてもユーモラスだ。マクドナルド化されないための方策も述べられるが、どこまで本気なのか。社会学の知見を楽しみながら理解できる最良のテキストだ。(中山修一)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • ハードカバー: 300ページ
  • 出版社: Pine Forge Pr; 5th Revised版 (2007/8/31)
  • 言語 英語, 英語, 英語
  • ISBN-10: 1412954290
  • ISBN-13: 978-1412954297
  • 発売日: 2007/8/31
  • 商品の寸法: 22.6 x 15.1 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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Ray Kroe (1902-1984), the genius behind the franchising of McDonald's restaurants, was a man with big ideas and grand ambitions. 最初のページを読む
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最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ny トップ500レビュアー
形式:単行本
 合理化の究極は官僚制であるという定説に対して、それとは性格が異なる合理性を持ったもの、著者が本書で明らかにする「マクドナルド化」という現象を考察している。
 一言でいえば社会批判であるが、現象の捉え方、それを適切な一言でくくった表現など大変鋭い。
 どうすれば、より効率的なシステムを作ることができるのかということのヒントにもなるし、効率化、合理化を追求された組織や社会のなかで引き換えに奪われていく「自分自身で考える」「自立的に行動する」という生活態度を見失わないようにするためのヒントにもなる。
 分厚い本で、多少くどいと思われる点もあるが、大変鋭い分析であり、食い入るように読んでしまいました。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
社会がマクドナルド化する?このマクドナルド化が象徴しているのは,ウェーバーが形式合理性と呼んだ近代固有の特徴である.マクドナルドは,あらゆる食べ物を計量化し,機械によって人の労働を代替していくことによって,予測可能性を高め効率を上げるシステムを作り上げた.これは本当に人間が幸せになれる社会なのか?豊富な例をちりばめて議論される現代社会論の名著.このマクドナルド化の鉄の檻から逃れる手段はあるのだろうか,そもそも抜け出す必要があるのだろうか?一読すると社会が違って見える非常に知的好奇心を刺激する本です.
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
世界の規律化 2008/10/2
形式:単行本
世界がグローバル化すると生活様式が均質化するという考えがある一方、そうした均質化に対する抵抗も見られるようになる。グローバル化の議論とはそのどちらかが的を射ているというものではなく、そうした二極を揺れ動くのがグローバル化だと考えるべきなのだろう。
マクドナルド化する世界とは、かつてマルクスが商品の物神的性格とよんだ人間の社会的諸関係が商品によって物象化されている様子を、現代風に呼ぶ名ではなかろうか。もちろん、マクドナルドは昔からあったし、マクドナルド化も昔から存在したということはできる。しかし、ここで問題となっているのは、商品そのものがあたかも価値を持っているように、マクドナルド的なるもの、システムそのものが無限にグローバル化において増殖することであろう。
マクドナルドに偏っているという批判は意味がない。マクドナルド的なるものが人間関係だけでなく行為を規定していることが問題なのであり、そうした問題をよく論じていると思う。
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