Amazon.co.jp
前作では破壊的な技術革新を受けて優位を脅かされる側の企業に置いていた視点を、今回はその技術革新で新事業を構築し、優位企業を打ち負かそうとする側に置いている。この「破壊される側ではなく破壊者となって」という立場が本書の特色である。そこでは技術革新にかかわる実務者にとって、より明快な行動指針が得られるだろう。実際に、どうすれば最強の競合企業を打ち負かせるのか、どのような製品を開発すべきか、もっとも発展性のある基盤となるのはどのような初期顧客か、製品の設計、生産、販売、流通のなかでどれを社内で行い、どれを外部に任せるべきか…というような、きわめて具体的な意思決定の「解」が提出されている。
「無消費への対抗」など、次々に展開される破壊的イノベーションの局面は興味深く、そこでのマネジャー個人の行動やモチベーションまでカバーする理論はマネジメントの視野を確実に広げてくれる。事例となる企業や市場は、IBM、ソニーなどの常連から「クイック・サービス型レストランチェーンのミルクシェーク」などまで多彩で読みごたえがある。日本企業に「破壊」される米国市場を取り上げてきた著者が言う、「日本の経済システムは構造的に新たな破壊的成長の波の出現を阻害している」という提起も示唆的だ。さらなる読解が期待できるテキストとして、また、イノベーションやマネジメントの指南書として必携である。(棚上 勉) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
出版社/著者からの内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
From Publishers Weekly
Copyright 2003 Reed Business Information, Inc.
Book Description
In the worldwide bestseller The Innovator's Dilemma, Clayton M. Christensen exposed a crushing paradox behind the failure of many industry leaders. By doing what good companies were supposed to do-focus on pleasing their most profitable customers-leaders were paving the way for their own demise. How? By ignoring "disruptive technologies"-new, cheaper innovations that initially target small customer segments but evolve to displace the reigning product.
Now, Christensen and coauthor Michael E. Raynor cut the Gordian knot of the "innovator's dilemma" with The Innovator's Solution. This groundbreaking book reveals that innovation is not as unpredictable as most managers have come to believe. While the outcomes of past innovations seem random, the process by which innovations are packaged and shaped within companies is very predictable. By understanding and managing the forces that influence this process, companies can shape high-octane business plans that create truly disruptive growth.
Drawing on years of in-depth research and using new theories tested in hundreds of companies across many industries, the authors identify the processes that create successful innovations, and show managers how to tailor their strategies to the changing circumstances of a dynamic world.
Comprehensive yet practical, The Innovator's Solution is an actionable prescription for innovation-driven, profitable growth.
著者について
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)教授。主な研究・指導分野は、技術イノベーションのマネジメントと新技術のための新市場の開拓。HBS教授陣に加わる以前、MITの教授らとCPSコーポレーションを設立し、会長兼社長として経営に携わる。またレーガン政権でホワイトハウス・フェローを務めたほか、ボストン・コンサルティング・グループでの勤務経験を持つ。1997年刊の『イノベーションのジレンマ』でグローバル・ビジネス・ブック賞をはじめ、数々の学術賞を授賞。世界のリーディング・カンパニーの経営陣に対するコンサルティングを行っている。ブリガムヤング大学より経済学士号、ローズ奨学生として学んだオックスフォード大学より経済修士号(MPhil)、ハーバード・ビジネス・スクールより経営学修士号(MBA)および経営学博士号(DBA)を取得している
レイナー,マイケル
総合コンサルティング会社デロイトのシンクタンク部門、デロイト・リサーチ社ディレクター。電気通信、メディア、コンピュータ・ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、金融サービス、エネルギー、ヘルスケアなどの産業分野においてコンサルティングを行う。また、カナダ・オンタリオ州ロンドン市のリチャード・アイヴィー・ビジネススクール教授として、MBAおよび管理者教育プログラムで教鞭を執る。主な関心分野はイノベーションと企業戦略。イノベーションを通じて持続的に成功する方法や、不確実な競争環境で絶えず変化する需要に対処し開拓する方法について研究している。ハーバード大学から哲学士号、アイヴィー・ビジネススクールから経営学修士号(MBA)、ハーバード・ビジネス・スクールから経営学博士号(DBA)を取得している
玉田 俊平太
1966年生まれ。1995年よりハーバード大学へ留学。ビジネススクールにてマイケル・ポーター教授のゼミに所属、競争力と戦略の関係について研究するとともに、クレイトン・クリステンセン教授からイノベーションのマネジメントについて指導を受ける。筑波大学講師を経て、2002年3月より、独立行政法人経済産業研究所・フェロー。専門はイノベーション経営、科学技術政策。東京大学博士(学術)
桜井 祐子
翻訳家。双葉学園を経て京都大学経済学部卒業。オックスフォード大学大学院経営学研究科修了(MPhil)。東京三菱銀行などを経て、在英中の1997年より金融、経営、エネルギー分野の実務翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。