Amazon の グラス(フィリップ) ストア
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1. The Poet Acts
2. Morning Passages
3. Something She Has to Do
4. """For Your Own Benefit"""
5. Vanessa and the Changelings
6. """I'm Going to Make a Cake"""
7. An Unwelcome Friend
8. Dead Things
9. The Kiss
10. """Why Does Someone Have to Die?"""
11. Tearing Herself Away
12. Escape!
13. Choosing Life
14. The Hours
商品の説明
Amazonレビュー
永遠性を追い求める音楽を書くより、たがいに無関係な3つの時代が舞台となる映画に曲をつけるほうが、どれだけいいだろうか? フィリップ・グラスのミニマル・ミュージックの特質は、この『めぐりあう時間たち』にとてもよく生かされている。マイケル・カニンガムの小説を原作にしたこの映画では、3人の女性――1920年代初頭のヴァージニア・ウルフ、第2次世界大戦直後の専業主婦、それに現代の書籍編集者――の物語が展開されるが、彼女たちの日常はそれぞれ異なるやり方でウルフの小説「ダロウェイ夫人」とかかわっている。『めぐりあう時間たち』のプロデューサー、スコット・ルーディンは、これら3つの時代の音のモンタージュを作るくらいならと(たぶんウルフはラヴェルで、主婦はマックス・スタイナーで、編集者はエンヤでといった具合に)、グラスに助力を求めた。グラスはコンテンポラリー=クラシック音楽の作曲家で、映画音楽の分野でも十分キャリアを積んでおり、最近の作品では「コヤニスカッツィ」がもっとも注目される。聴きなれたグラスのサウンド――限りなく層をなすヴァイオリンの音、変化のないメロディ、氷のように冷ややかなリズム、これらすべてが相まって、しばしば時間的に行ったり来たりする物語に首尾一貫した聴覚的基盤を与えている。曲はオーケストラと、弦楽四重奏団と、ピアノのために書かれている。これら弦楽器の豊かな音色は、マイケル・リースマンがクールに演奏するピアノ・パートにとって、音のサスペンションの勝利ともいうべき分厚いクッションとなり、ひとつひとつの音符が、スローモーションで滝のように流れ落ちる音階の短いセットだけでなく、思索的な沈黙によってもしばしば区切られているものを強調する。グラス作品のファンにとってなじみ深いのはこれら楽曲のテーマだけでなく、メロディのいくつかにも聴き覚えがあるだろう。スコアのいくつかの部分は彼のアルバム「グラスワークス」と「ソロ・ピアノ」、それにオペラ「サティアグラハ」から生まれたもので、このオペラには、それぞれ異なる時代に活躍した3人の伝説上の人物の物語がたまたま含まれている。(Marc Weidenbaum, Amazon.com)
Album Details
The superb orchestral music for this powerfully affecting film is by Philip Glass, whose spellbinding 1999 score for Martin Scorcese's Kundun (also on Nonesuch) added an aura of portent and sweep that contributed significantly to the film's impact. The film stars Meryl Streep, Julianne Moore, Nicole Kidman & Ed Harris. Slipcase. 2002
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形式: CD
映画を見て、バックに流れている静謐な音の綾が耳から離れずに購入を決めた。映画ではピアノソロの印象が強かったが、実際には弦楽アンサンブルが大きな役割を果たしている。フレーズを繰り返す事の多い構成となっているが、転調による和音のゆらぎが心を打つ。 この映画は、決して特殊ではない3つの物語が織物のように重ねられているが、そこには「人は誰のために生きるのか」という普遍的なモチーフが通奏低音のように全体に貫かれている。ヴァージニア・ウルフの事、そして「ダロウェイ夫人」については識者に委ねるが、その事に対する知識がなくても充分理解できる映画となっている。人の内面にある、生きる事に関するさまざまなテーマを織り込んだこの作品は、グラスが創り出した静謐な調べによってさらなる輝きを得ているように思う。 一方、映像やactorの会話抜きにこのCDを聞く事で、これが単独の音楽芸術としても非常に質の高いものである事が判る。大向こうを唸らせるような仕掛けとは無縁の、静かな和音のゆらぎ。自分自身を見つめながら過ごす時間にこそ、このCDはふさわしい。
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形式: CD
作曲家・フィリップ・グラス(Philip Glass)の最高傑作のひとつであろう。 1983年に発表された『コヤニスカッツィ』(Koyaanisqatsi)に出逢ってから、これまでグラスの音楽を少しづつ聴きつづけてきたが――但し、全ての作品ではない――正直なところ、その作品のなかに、今ひとつ「腸」に響いてくるような情感の息づきを感受することができずにいた。 確かに、そこには、現代という時代を特徴づける底無しの不条理が刻印されてはいるのだが、ただ、結局のところ、それらの作品が音楽による「社会批評」の範囲を出るものではないように感じられたのである。 つまり、そこには、そうした時代を生きている人間の深層にある内面的真実が真にとらえられていないように思われたのである。 そこには、あたかも全ての頼るべき価値と基盤を喪失した現代という時代の雰囲気を克明にえがくことが、そのまま人間の真実をえがくことであるという――典型的ではあるが――倒錯した偏見が無批判に音楽として表現されているように思われたのである。 しかし、実際には、そうした時代においても、われわれは人間の深層に潜む真実を表現したバッハやベートーヴェンやブルックナーの古典的な音楽に耳を傾けつづける。 そこには、時代をこえて人間存在の内奥に息つづける深層的な真実がとらえられているからである。 この“The Hours”という作品は、・フィリップ・グラスが、その視点を漸くそうした深層領域にむけはじめたことを示唆する画期的な作品である。 そこに息づくのは、この世界のなかで、存在と時間の重圧のもとに生きることを宿命づけられた人間の普遍的な苦悩を注視する透徹した眼差しである。 そして、また、そこには、そうした苦悩を内包しながら日常を懸命に生きるわれわれひとりひとりに寄り添うような静謐な慈愛が溢れている。 そこには、現代という時代と対峙することを自己の作曲家として責務として堅持するいつもの力瘤のはいったあり方から解放されて、個人の内面の深層に肉迫しようとする作曲者の優しさが見事に表現されている。 とりわけ、最後を飾るThe Hoursという8分程の作品には、この傑作の魅力がつめこまれている。 人間が宿命としてひきうけることになる「時間」という苦悩と孤独を切々と謳いあげるこの作品には、時代をこえて、われわれが直面してきた真実の一端が刻印されているように思われるのである。 尚、こうした作品の特徴を反映してだろうか、録音にはIsobel Griffithsの召集した中規模の弦楽アンサンブルが起用されており、いつもとはひとあじ異なる暖色系の音楽が奏でられている。
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