すでに何人かの方たちが的確なレビューを書いておられて、共感しています。
ぜひ多くの人に読んでほしい感動的な物語です。
ここでは、著者があとがきで引用している次の文を紹介するにとどめます。
著者自身がこの物語の舞台、Mississippi の Jackson という町で生まれ育ち、この小説が彼女の最初の作品だということです。
There is no trickier subject for a writer from the South than that of affection between a black person and a white one
in the unequal world of segregation. For the dishonesty upon which a society is founded makes every emotion suspect,
makes it impossible to know whether what flowed between two people was honest feeling or pity or pragmatism.
(南部出身の作家にとって、人種差別の不平等な社会の中で黒人と白人の間にかよう愛情というテーマほど扱いにくいものはない。
社会そのものが欺瞞のうえに成り立っているので、あらゆる感情が疑わしく思われて、両者の間に流れている思いが、誠実な
ものなのか、憐れみなのか、打算的なものなのか、はっきりとはわからないのである。takako 訳)
なお、この著者によるあとがきは Too Little, too late と題されていて、とても意味深いものに感じました。