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オクスフォードに預けられている11歳の孤児ライラは、使用人の子どもたちと共に走り回りジプシーの子どもたちと「戦争」をするお転婆少女。子どもの誘拐事件が頻発し、ライラの遊び仲間も姿を消す。
美しい女性探検家の助手として引き取られてから、ダストと呼ばれる謎の物質を巡る陰謀に巻き込まれていき、誘拐された子どもたちを助けるために極北の地まで旅立つ。 パラレル・ワールドというSF的な設定だが、現実世界に相似した舞台設定の中、丁寧に描写をしているので、違和感なく物語の世界に引き込まれる。
ライラは何度も絶体絶命の危機に立つのだが、daemonのPantalimonと共に自力で切り抜けていく。 daemonは共に生き、共に死ぬ大切なパートナーだ。子どもの頃はさまざまな動物の形を取り、大人になると形を固定する。通常、一定の距離から離れることはできない。他人のdaemonは見えるが触ることは許されていない。読み進む内に、その緊密な関係が羨ましくなってくる。
ハリー・ポッターも大好きだが、ハリー・ポッターが大人の枠組みの中で友人たちの協力を得ながら進んでいる一種の学園ストーリーであるのに比べ、はるかに枠組みが大胆にしてダイナミックだ。
シリーズ三部作の第1巻。イギリスの作品だが英語の単語や表現は平易。新潮社から邦訳「黄金の羅針盤」が出ている。
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