Oxford Bookworms LibraryのStage 1(400語レベル)
語数 5,400 YL 2.0
時は19世紀末のこと。ロンドン病院に勤める医師、Dr Treves
がロンドンの街を歩いているところ、ある店の窓に張り紙が
してあって、思わずその紙から目が離せなくなってしまった。
店に入ると、皮膚はただれ、異様に大きな髪の少ない頭をした
Merrickという男が、その醜さのために見せ物にされていた。
様々なところから、この"Elephant Man"と呼ばれる男を見に
来ては、嘲り笑って帰っていく客の見せ物にされていたのだ…。
その場では、Dr Trevesは、Merrickに自分の名刺を渡し、後日
診察をしたが、病気ではないが、その見た目には手の施しよう
がなかった。
そして、ひょんなことから、Dr Trevesは、2年後にまたElephant
Manと再会することになる。そこで、Dr Trevesや看護師から人生
で長年味わっていなかった優しさにふれることになる…。
そう、Elephant Manの純真そのものの心が、次第に多くの人に
知られ、やっと人間らしい生活を取り戻していく。
これは、19世紀末のロンドンであった実話である。そのことを
知ればこそ余計に、読み進めるごとに、この現実の重みに感慨
が深まっていく。晩年の数年だけは幸せであったと信じたい。