ドラッカーによる箴言集.
ドラッカーは、新鮮なものの見方を示す.それも、的確かつ簡潔な表現で.
ハーバード大学・教授のR.モス・カンターは、そんなドラッカーを評して、「同じ風景をみながら、異なる事実を発見する人」と語った.
日本でもよく知られる、「企業の目的は顧客の創造である」という一節は、その、さいたるものだろう.
それまでの社会通念に反して、企業の目的は金儲けではないと断じたわけだ.
こうした洞察の背後にあった、ドラッカーの執筆方針のひとつは「斬新かつ自明」というもの.
まったく新しい見方だが、あらためて考えてみれば、確かにその通りだ、そう読者からいわれることを最高の栄誉とした、という.
ここには、そんなドラッカーの「斬新かつ自明」なメッセージが、次々と、そして惜しげもなく披露される.
個人・組織・社会をめぐる、多様な観察の軌跡.
読者は、現在の問題関心に応じて、適宜、ドラッカーの声に耳をかたむけ、しばしば相づちを打ち、おどろきをおぼえ、さらには新しい着想を得ることも、できるようになっている.
書いたり、話したり、表現することに関心のある人にも、ドラッカーが生前、何を、どう観たのか.ページを繰るごとに、追体験できるようになっている.