この著者の他作と比べ格段につまらない。
まず、同じセリフを何度も繰り返す。主人公のモノローグのようなものははっきり言って必要ない。
その必要ないものがさらに不必要なまでに長い。
主人公のモノローグを抜けばもっと短くまとまってよりマシな出来上がりになっていると感じられる。
amazon.comの評価でも他の作品と比べると別人が書いたかのようにつまらないという意見があったが、全くそのとおり。
歴史物を書くにあたり主要人物のモノローグは慎重でなければ絵空事感が増すだけで興をそぐ結果になりうる。
また、やたらに主人公が神に愛されてるだの特別だのと思い込んでいるところがうっとおしい。
その思い込みが、時代背景が、とか宗教的な背景が、とかで済まされることではないほどだめである。
英語は非常に簡単で読みやすいが、内容はつまらない。
ブーリン家の姉妹の方に、より読者が同情できるようにわざとキャサリン王妃の本をつまらなくしたのかと勘ぐりたくなるほど。
とにかく主人公(と母親)以外のスペイン人の扱いが悪すぎる。常に強欲で無能・・・。
もうひとつ、やたら幼少期のアルハンブラの想い出が語られるのがうっとおしい。
そもそも、当時のスペイン文化の優れたところはすべてレコンキスタによりムーア人から摂取したもの。
それを自慢げに夫に語るのはいかがなもの?