シングルコレクションというとよく「そのアーティストを知るための入門編」というように形容されるが、
このアルバムは、「全シングル表題曲+カップリング(カラオケ含む)+デビュー前の未発表音源」
という構成になっていて、「入門編」としてはお釣りが来る程である。
川本真琴について、特筆すべきはその歌詞。日常的な世界観をもちながら、独特の言語感覚で詞を書いている。
今回初めて日の目を見た「LUPINO」時代の音源、そしてデビューするも、本人の考え通りにはいかず、
半ばアイドル的な扱いも受けていた初期から、容姿も作品もよりアーティスティックになっていく後期まで
歌詞を見ながら、作品発表当時の写真も順に追っていくと、より彼女の軌跡が鮮明に伝わることだろう。
このアルバムから川本真琴を聴き始める人がどれほどいるかはわからないが、もし気に入ったならば、
このアルバムと同時期の「
川本真琴」,「
gobbledygook」という2枚を聴くもよし、
また9年ぶりにこのほど発売された「
音楽の世界へようこそ」を聴いてみるのも良い。
9年ぶりの作品なのだ、ファンなら私がこんなこと言う前にもう手に入れているハズ。
それよりもこれから聴く人にとっては、この上なく良い機会が訪れたと言うべきだろう。