シェイクスピア作品の映画化はテキストのカットが多く、見て楽しむ分にはともかく「聴く」には不満が残ります。彼の活躍した当時の劇場はろくな舞台装置も無く、演劇とはまさに「ヘンリー5世」の冒頭にあるごとく観客が想像力の翼を働かせるものだったのですから、ヴィジュアル抜きのオーディオのみで楽しむのがむしろ本道といえるでしょう。
かつてCaedmonから出ていたシリーズはバートンやスコフィールドなど錚々たる名優を揃えた豪華なものでしたが、現在は入手困難なようなので現役ではこのArkangelのものがもっとも手に入れやすいようです。バラ売りで揃えるよりもこの全巻セットの方が割安ですが、普通は四大悲劇あたりから個別に買うのが常道でしょうね。