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うもので、通常は相容れることはできません。
またオルガンという楽器は、音の存在感が重厚で、アタックが強く
、鍵盤を押さえている間は、ずっと音が持続します。オルガンの音
は大変存在感があり、他の楽器を圧倒します。ビッグバンドの緻密
に構築されたハーモニーをオルガンの音は壊す可能性が大です。
ザ・キャットでは、ビッグバンドはジミー・スミスのアドリブをバ
ックアップする下請けに徹しています。この役割の分担がザ・キャ
ットを単なるビッグバンドジャズでも、アドリブバリバリのとっつ
きにくいスモールコンボジャズでもなく、形が整っていて誰でも好
きになり、しかもアドリブも楽しく聞かせてくれる演奏になってい
るのです。
詳細に聞くと、ドラムはロックに近くバスドラムを多様して低音感
を出し、ギターは裏リズムのカッティングでスピード感を出し、管
楽器は絶妙なタイミングとテンションコードでスリル感を出し、そ
の管楽器の合間を縫うようにジミー・スミスのオルガンが走り回り
ます。盛り上げては落とし、さらに盛り上げてはさらに落とし、一
瞬の隙をついてテーマに戻る。緊張感の連続です。
なんでもジミー・スミスはビッグバンドができるからという理由で
古巣のブルー・ノートレーベルからヴァーブに移ったとのこと。オ
ルガンジャズの開祖ジミー・スミスは、ビッグバンドをバックバン
ドに従えることで、よりポピュラーな誰でも楽しめるジャズを目指
したのです。
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