ご存知リンカーン・ライムシリーズ。
電気をつかった電力会社へのテロか?悩ましい放射能と同じく、敵は見えない高圧電流。無差別殺人の目的は電力会社に勤務していた男の逆恨みなのか?それとも巨大化した電力会社に対するグリーンテロか?
最近の作者の作品は、「危ないところに危ない時間に行かなければ安心」と、ちょっと遠くから凶悪事件を「楽しく」推理できたひと昔前のサスペンスと違い、世界中の誰もが、いつでもどこでもとんでもない被害に遭う可能性があるのだと知らされた、ネット社会やデータ社会の恐ろしさがテーマの本が続いていたが、今回の標的はとうとう電力会社です。そして凶器は目に見えない恐怖の高圧電流。
最近の日本の状況から、読み始めたときはなんというタイミングなんだと、なんだかため息がでました。
犯人の目的は?
ここは本作品のキモ。相変わらず、キレのあるターンを見せながら、過去の作品で登場したライムのライバルやもう馴染みになった登場人物の人生もからめて展開するストーリーは、期待通りでした。