英語詞のマキシ・シングルでデビューし、初の日本語の3rdシングル9で大ブレイクを果たす。そして待望のデビュー・アルバムは全10曲中、英詞6曲、日本語詞4曲という形になった。サウンドに洋楽コンプレックスはなく、英語詞にも自然なアプローチをする世代が現れたが、それを象徴するアルバムと言える。が、一方で、そうした現象がまだ過渡期の段階にあり、さまざまな問題や可能性があることも示している。
良い曲が揃っている。1はパワフルな曲で、ギター・ソロもメロディアス。このバンドの特長を良く表している。70年代から現在に至るまでのオーソドックスなギター・ロックのツボを押さえた仕上がりだ。同じく英詞の3は、よりポップスに近い耳触りで、トミーのボーカルの魅力が発揮されている。この2曲や、6での力強い歌を聴く限り、英詞のブリリアント・グリーンは確かな存在感を既に持っている。
が、驚かされたのはやはり9だった。初のトライとは思えないほど日本語詞の歌の完成度は高く、正直言ってこちらのほうに強い魅力を僕は感じた。さらに7も良い。そうして改めて英詞の曲を聴き直してみて、感じたことがあった。それは譜割りに無理があり、曲によっては歌詞が非常に聴き取りにくいことだった。確かにトミーの声やサウンドが英語を呼ぶ面はあると思うが、もっと日本語の割合を増やして、可能性を探ってみるのもいいと思う。また、国内や国外でライブを行って、リスナーとの直接のコミュニケーションのなかで次作を考えることも大きな意味がある。