前作「12メモリーズ」は個人的に重々しくて、聞いててシンドクなりましたが、
本作はとても気持ち良く聞けます。
どの曲もメロディがハンパじゃなく良いです。
メロディにグイグイと引き込まれ、さらりと一通り聞かせられるほどに。
アップテンポなのは(2)ぐらいで、先行シングルの(3)のようなスロー〜ミドルテンポの曲が大半を占めてます。
それでも曲調やアレンジは起伏があって、単調な印象はありません。
たとえば既述の(2)は、豪快なドラミングとキラキラとしたE.Guitarの絡みが新鮮。
しかも、フックが効いててキャッチー。
(5)ではStringsと女性のbacking vocalsがなんとも流麗。
一転して(6)ではE.Guitarが重厚に鳴り、(7)では、これまた、キラキラとしたE.Guitarのアルペジオが軽やかな印象を与える。
(11)ではかっこいいHarp(ハーモニカ)が。
UK盤では隠れトラックとなるらしい(13)では、フランのシャウトが聞けます。
なお、前情報では、KTタンストールとのデュエットと伝えられていた(9)は、
デュエットというほどKTのvocalは目立っていないのがちょっと残念。
クレジットにもbacking vocalsとして表記されています。
ちなみにこの曲は、どういう経緯か分かりませんが、Susie Hugという女性の作曲で、
TRAVISのメンバーは作曲に関わってません。
本作には、CD帯のコピーにあるような「傑作」とか、「TRAVIS新章の幕開け」いう大げさな形容はどうも似つかわしくない。
そんな革新性はなくとも、日常に確かな彩りを与えてくれる。
繰り返し聴きたくなるのはこんな作品だ。