ディランを真剣に聴き始めてからまだ20年には満たないので、当然ながら既にこの作品は世に出ていた。しかし…輸入盤も含め三枚組であった為にやたら高価でオリジナル・アルバムさえ未聴の物が大半であった中で容易には手を出しづらい代物だった。 月日は流れ…ベスト盤を除けば、ライブを含めオフィシャル音源の8割程度は入手した現在、漸くタイミングを得た気がした。 内容については今更他のレビュアーの後追いになるので言及しないが、一つだけ断言しておきたいのはただの寄せ集めのボツネタでは絶対に無いという事! 特に半分以上を占める60年代の音源に関しては文句なしに素晴らしい。 アルバム未収録の完全な未発表曲もあればライブ・テイクや全く別の曲に生まれ変わる前のデモ状態の曲もありで、初期の弾き語り〜フォーク・ロック時代が好きであれば80年代以降をあまり知らなくても大満足出来る内容だと思う。 作品としてはオー・マーシーまでのようだが、全体として初期に比重を置いた編集にセンスの良さを感じる。 今回値段が下がって気軽に入手出来るようになったので、これまで躊躇していた人にも是非勧めたい。