このように、聖書の中に予言などのいわば「秘儀」が隠されているという発想は古くからあり、カバリストと呼ばれた神秘学者らが多くのアプローチを試みてきた。そしてドロズニンらが行ったアプローチはまさにコンピュータが存在すればこそなし得た技である。実際に過去に起こったことが見事に予言されていることや、聖書という書物の特殊性もあって、なかなかおもしろい。
最も注目されるのは、このアプローチの妥当性と、未来の予言という点だろう。実のところヘブライ語の特徴として数字と文字が一緒の記号であることや聖書では子音表記のみで母音表記がないことなどから比較的意味のある言葉を構成しやすいということがいえる。また未来の予言については本書でも「ハルマゲドン」というお決まりの文言が登場してくるが、これに関してドロズニンらが予言を発見したが成就はしなかった。そのとき彼は「延期」の文字を見つけたとしている。そして未来は変えられると解説している。
なお、本書に対する突っ込みは『トンデモ本1999』(と学会)に詳しい。(斎藤牧人) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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