これはあのDragon Ashのベストアルバムである。DAがベストを出す意義うんぬんについては もう書かない(Vol.1のレビューに書いたから)。
さて、こちらは「Lily of da valley」から現在までのベストである。ミクスチャーバンドとして確かな地位を築き、「Life goes on」や「FANTASISTA」などの大ヒットでお茶の間レベルまで人気を拡大させた反面、Kjの理想とDAで作るべき音楽に溝が出来始めていた。結果、才能を極限までに発揮した名曲「Morrow」そして「HARVEST」という傑作を完成させたその後、DAは不安定な時期を迎える。その間リリースは遠退き、Kjは別の活動に力を入れた。下手したら解散かとも思った。
しかしDAは終わらなかった。「crush the window」でダイナミズムを取り戻し「Rio de Emocion」で新たなDAを予感させ、ついに「Ivory」で革命のおたけびをあげた。そして「陽はまたのぼりくりかえす」の再来とも言える「few lights till night」でまた前向きなメッセージを高らかに歌った。
なんかもう、最強だと思った。
仲間のミクスチャーバンドが解散していくなか、Dragon Ashはメジャーで戦い進化し続けてきた。シーンの最前線にいるとは、今流行っているとか単純なもんじゃなくて、つまり、そういうことなんだろうと思う。
アルバムのラストを飾る新曲には、なんとELT持田香織をゲストに迎えている。唐突なコラボにも思えたが、KjはかつてELTを絶賛していたんだった。曲も彼女の浮遊感のある声を生かした不思議な心地に仕上がっている。ただの企画モノじゃない。DAはコラボレーションでも成功を続けている。
Dragon Ashほど音楽の開拓に成功したバンドはいない。彼らの革命がまだまだ続くことを期待しつつ、とりあえず10年間ありがとうございました。