著者のSheena Iyengarは現在Columbia大学の教授であるがインド系アメリカ人(父母が移民)でありまた盲目であるという特異なCharactoerを持ち合わせている。
数々のResearchの事例を通して選択の意味を探求していくのであるが、これらは選択に関する文章で良く引用されるもので、クイズを解くように楽しく読み進むことができる。時として障害のある未熟児の生命維持装置を外すかどうかの選択をその子の親になったつもりでと読者に迫る所があるが、状況を微妙に変えて何度も同じ問いをすることによって状況が選択にどのような影響を与えるかを体験させるもであります。
但しややもすると事例を追いかけることに終始してしまって本書を読んだ後で結論は何だったのだろうと考えるのは私だけではないでしょう。
そうではあっても選択と言うひとつのテーマを掘り下げて追及する本書は良い頭の体操、思索にはぴったりに本であると言えよう。
ETV(旧NHK教育)で「コロンビア白熱教室」という番組で著者が講演をしておりました。本書にも出てくるような数々の事例について学生に問いかけて話を進めて行きますが、これだけ饒舌な人が盲目とは信じられないようなエネルギーでした。