デイビッド・ハミルトンの得意とするソフトフォーカスの甘い絵画的写真の数々。被写体となる少女も、ただ美形、という基準で選ばれているわけではなく、それそれが持つ個性がいかんなく表現されていると思います。思春期の少女の裸体を被写体として作品にする上で、単に「崇高で潔癖な芸術」という偶像を作るのではなく、その年代の少女が持ち始める「性」が意識的に描かれており、性をないがしろにする芸術家と違って好感が持てます。少女を題材に作品を発表しているクリエイティブな方には画的に非常に参考になるだけでなく、現実の少女がまるでファンタジーと思えるほどの魅力を持つ物だということを認識させられるのではないでしょうか。