本作品は、アマゾンの森林などの大自然や氷河、母体の胎児、煤煙撒き散らす工場やビル街など「自然と人工」の対比を、圧倒的大迫力の映像美で撮り織り交ぜながら、ナビゲーターであるディカプリオ氏による現状のリポートを重ね、さらに54人の専門家によるそれぞれの見地からの人類滅亡のシナリオとそれを回避する提言によって構成されたものである。
人類滅亡を回避する手段はあるのに利潤追求のためにそれを選択しない人類の業を、様々な事例として列挙されてしまうと、人類滅亡という悲惨な行く末を案じ、嫌でも憂鬱になってしまう。後世に伝えたくとも人類が滅亡してしまっては何にもならない。
人類至上主義という価値観から、山を切り崩し、川を堰き止め、海を埋立て、森林伐採し、農薬を使い、爆薬や兵器を使い、地球を痛め続けてきた。そのしっぺ返しが、異常気象として跳ね返ってきている。
この絶望的な状況をいかにして食い止めるのか、それにはどうしたらいいのか、私たちができることは何か。
現実的で具体的な提言がなされているのが瞠目である。意外なところで日本企業の活躍を知ることができる。見応えがあり、環境問題ドキュメンタリーの中では映像美が群を抜いている。
絶滅という未来を回避するため、今こそ人類の英知を示すときだ。我々でもできること――それは事実を「知る」こと。未来への歯車を動かすのは我々なのだから。