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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
記憶の中のつぐみ,
By カスタマー
レビュー対象商品: TUGUMI(つぐみ) (単行本)
この本がぼくに読書の楽しみを教えてくれたとても大切な本だってことは抜きにして,レビューを書きます。夏の海辺,病弱で生意気な美少女,19歳の夏。並べてみると「いかにも」に思えるし,実際今読み返すとかなりハズカシイです。そんなうまい話なんてあるわけないじゃないか,と。 でも照れくさいって感じるのは,ぼくたちもみんなそういう思い出を持っているからだと思います。子供から大人になっていくちょうど境界線のあたりで,恋をしたり,きれいな景色を眺めたりして,やさしい気持ちになったことがあるからこそ,この本を照れくさく感じるのだと思います。この本にはそういう懐かしい思い出がとても生き生きと,まるで今にも手に取れるかのように書いてあります。 ぼくたちの記憶の中にもちゃんと“つぐみ”はいます。この本は,そのことを思い出させてくれるとても素敵な小説です。ぼくもときどき読み返しては,やっぱりハズカシイ気持ちになってます。 とても大切な本なんで,やっぱり個人的な思い入れについて書いちゃいました。オススメです。
23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
…,
By するめいか (さいたま) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: TUGUMI(つぐみ) (中公文庫) (文庫)
吉本ばななの仲でいちばん人気のある作品? 病弱の美少女、という設定で最初引くのだが、ありきたりにならず、性格設定がうまい。わがまま、いたずらしほうだい。 そのつぐみの性格が引き立つのは、やはりからだが弱いから。つぐみの魂は生命力ときらめきで溢れているのだけれど、肉体はその生命力を存分に発揮できない。しかし、だからこそつぐみのきらめきが、美しく読みやすい文で伝わってくる。 吉本ばななは人生を否定的にとらえていて、だからこそ肯定的な小説を書きたいと思っていたらしい。この小説には優しさがあふれている。つぐみの持つ悪意は、決して他人に同情されるだけの存在でありたくない、人間として強くありたい、という表れであるし、それは「ポチを食いたい云々」の話にすべて集約されている。 一夏の情景を見事に切り取った、真にきれいな小説。傑作。
20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
心洗われる素敵な物語,
By のいのい (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: TUGUMI(つぐみ) (中公文庫) (文庫)
病弱でわがままで横暴なつぐみが巻き起こすぶっ飛んだ事件の数々、そしてその彼女を取り巻く素敵なひとびと。爽やかに語られるつぐみとの思い出、なんだかハッピーな展開、でもってまた最後はつぐみにやられちゃう。 なかなかいいですね、この世界観。 すごく懐かしく、甘酸っぱい、でも人生について考えさせられるような、そんな不思議な物語です。 ちなみに、かなり泣けます。というか泣きました。 すごく気持ちのいい小説なんですが、あまりにもつぐみが素敵すぎて、涙がぽろぽろこぼれてくるんです。 油断してると泣かされます。 最後の数章は確実に泣かされます。 ということで、気持ちよく泣きたい人にオススメの小説です。 もともと連載小説だったらしく細切れに読んでも楽しめるので、電車の中で1章ずつ読んでいくという読み方もありかもしれませんね。(電車の中で泣いちゃっても知りませんけど (^^)
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