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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
天災は忘れた頃にやってくる,
By 6389 (山梨県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: TSUNAMI 津波 (単行本)
著者は、本書において、東海、東南海、南海の三つの海溝型地震が続けて起こり、それらを原因とする津波が共振することによって、高さ20m以上の津波が中部から四国にかけての太平洋側を襲うことを想定し、最悪のシナリオを描き出す。その被災状況は、東京直下型地震を描いた『M8』の比ではなく、安政大地震から新潟県中越地震までの被災状況ばかりでなく、古くは日本坂トンネル火災事故から1年前のJR福知山線脱線事故までの交通災害などもデータに入れながら、死者30万人、負傷者80万人、倒壊家屋2400万棟、焼失家屋26000棟を見積もっている。原稿執筆時には報道されていなかった「耐震強度偽装事件」を予見するかのような違法建築による被害も含まれているのは、著者の慧眼のなせる業か。このような被災状況を描き出す中で、人命かそれとも金か、あるいは安全かそれとも経済か、という重い問題を読者につきつけてくる。「地震予知情報」に続く「警戒宣言」を出すときも、そしてそれを継続するときも、日本経済の一日あたりの損失が天秤にかけられる。また、何重にも安全装置が備えられ、非常時のマニュアルも整備されているにもかかわらず、便利な生活と生産活動の維持のために、それらが無視されるることによって引き起こされる原子力発電所事故もそうだ。必ず来るとわかっているのだが、いつ来るかどうかわからない地震のために、現在の便利な日々の生活を我慢できるのかどうか。経済活動を停止することができるのかどうか。ひとり一人の地震災害に対する意識が問われてくる。 各レベルの防災担当者に是非ともよんでもらいたい一冊だ。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
菅内閣のスタッフに読ませたい,
By たかちゃん "たかしです" (横須賀) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: TSUNAMI 津波 (集英社文庫) (文庫)
面白いが役に立つシミュレーション小説だ。しかし、実際にはこのような地震学者はおらず、 もっといないのは、本書に出てくるような政治家や公務員だ。 このような人たちが一人でもいたら、現実の東北大震災と 世界規模の福島原発大事故に、もっと良い対応が出来ているだろうに、 と思うとき、悔しさとあせりを感じてしまう。 何年も前にこの小説を世に出した作者の「予知能力」に脱帽。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「Tsunami 津波」と日本の災害対策,
By
レビュー対象商品: TSUNAMI 津波 (集英社文庫) (文庫)
地球上の僅か0.25%の表面積にしかないこの日本という国に、10%の地震が集中しているという事実。この事実に対して、なんと政府は、国民は「平和ボケ」「災害ボケ」無防備でいることか。地震は起きるか起きないかという問題ではなく、いつ起こるかという問題である。大規模災害への危機管理の警鐘を鳴らす必読の書。特に3/11以降、多くの人々に読んでほしい。同著者の「M8」「メルトダウン」も必読。
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