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TOEFL・TOEICと日本人の英語力―資格主義から実力主義へ (講談社現代新書)
 
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TOEFL・TOEICと日本人の英語力―資格主義から実力主義へ (講談社現代新書) (新書)

by 鳥飼 玖美子 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

トーフル、トーイックでわかる日本人英語の弱点!
日本ほど英語検定試験の受験者の多い国はない。でもいったい何のため?各試験の内容を詳細に分析し、本当に必要な英語力を探る。文法軽視は大きな誤り――
最近の日本では、英語教育における文法は、はなはだ肩身が狭くなっている。コミュニケーションと対立するかのように扱われ、文法ばかりやるから英語が話せない、などという意見が常識化している。……
文法など無用だと信じている人も多く、中学生や高校生が、文法なんて無駄なんだけれど受験のために仕方ない、と嫌々学習する傾向がある。
大学受験があるから現実の英会話に不必要な文法を勉強しなければならない、という空気が濃厚で、使える英語を使えなくしているのは大学入試だ、と大学が批判の対象と化している。だが、これは見当違いな考え方だといわざるをえない。……
外国語で内容のある話をしようと思ったら、体系的な文法知識を応用することは当然である。複文を組み立てたり、仮定法を使ったりすることは日常レベルでもあるわけで、そういう際に、文章を作り出し組み立てる力を支えるのは基本的な文法・構文の知識である。だからこそ、検定試験では必ず、何らかの形でそのような知識を問うのである。――(本書より)


内容(「BOOK」データベースより)

日本ほど英語検定試験の受験者の多い国はない。でもいったい何のため?各試験の内容を詳細に分析し、本当に必要な英語力を探る。

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16 of 17 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 各種の英語検定試験の概要, 2002/4/25
著者は、通訳者としての実務経験を活かして、英語教育や異文化交流に関する著作活動を行っている人。本書は、昨今の英語学習ブームの再来を踏まえて、TOEFLやTOEICなどの各種の英語試験の性質を、受験者と利用者(企業や学校など)の両方の観点から解説する本である。

これらの試験を実際に受けている学習者にとっては目新しい情報はないだろう。むしろ、これらの試験を人事や選抜に用いようとしている企業や組織の運営者に対し、試験は万能ではないということを啓蒙する意図がある。近頃の英語教育論者のなかには、TOEFLやTOEICの問題の内容や採点方法を知らないまま、「グローバル化」の文脈でこれらをむやみに尊重する人がいるという苦情が記されている。

なお、日本、中国、韓国のTOEFLの平均点を比較して、日本人の若年層の点数が低いことを指摘し、これが1990年代から始まった「コミュニケーション重視」の教育の弊害であると述べている。英語教育論争の「文法重視」派に有利な実証的な議論であるように思った。著者のファンと、英語検定試験についての知識を手軽に得たいと思っている人にお勧め。

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19 of 22 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 英語を見直す好著, 2005/1/18
資格試験の錯覚を暴いた好著。TOEFLの得点率の悪さが日本人が特に英語が苦手な根拠として挙げられるものの、しかし、例えば本当に優秀な少数の人間しかTOEFLを受けられない国家での平均点と、半分ひやかしの人間がいるのではないかとも思わせるほど受験者数の多い日本人の平均点を比較することはあまりにも思慮を欠いている、という論旨は説得力がある。さらに、韓国などの隣国と比較してみても、リスニングなどといった特に日本人が苦手と言われがちな分野において以上に、読解や文法など大学受験でも重点的に扱われている筈の分野において得点差をつけられているという事実は看過できない、と筆者は主張する。こういった全体の議論はかなり興味深いが、本書の中で行われている、東大入試の大問Iの英文とTOEFLの読解問題の比較は、かなりバイアスがかかったものである。ここで用いられている東大の英文はここ数年でも、東大コースを教えてきた予備校講師を失望させ、東大を目指してきた受験生を幻滅させる程に易しかった英文で、例えばカーライルからの引用文が含まれているような例年の英文と比較すれば、大人と子どもくらいの差があると言ってよい。そのどちらかと言えば周辺的な例を持ち出してきて、『ほらTOEFLの英文は受験英文なんかより遥かに難しいでしょう』と訴えかけるのはかなり中立性を欠く行為である。
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15 of 19 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 英語試験、および日本の英語教育の実態, 2004/10/17
By パウダースノー - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
巷にはTOFEL、TOEIC対策本が溢れているが、
そもそも、英検、TOFEL、TOEICとは何なのか。
何のために、どういった人達が受けるのか。
まず、そうした試験の概要の淡々とした解説があります。

また、日本人のTOFELスコアの平均点の低さは何によっているのか。
平均点が低いと言っても、受験者の意識や環境の違い、
そもそも試験を受ける目的が違うことがわかってきます。

「留学しさえすれば誰でも英語ができるようになる」
「ネイティブの人々は文法など勉強しないでも英語が話せるのに、
英会話と関係のない文法など教えるからいつまでたっても話せない」
「親と共に海外に移り住んだ幼い子供は自然に英語を身につけられるのだから、
日本でも子供のうちから英語を勉強させればできるようになる」
そうした思い込みから行われている教育が根本的に間違っていること、
実際には母語と外国語、子供と大人などで条件が違うことを
具体的に指摘されています。

「英語は必要」と言うだけで、具体的にはどういう英語が必要なのか、
外国語を学ぶには具体的にはどういう条件で学習すべきなのか、
そもそも何のために外国語を学ぶのかすら冷静に見つめられないまま
一人歩きする幼稚な英語教育の実態が浮き彫りになります。

何のために外国語を勉強するのか、何のために試験を受けるのかを
見直す機会を与えてくれます。

この本とともに
伊藤和夫の英語学習法―大学入試 (駿台レクチャーシリーズ)國弘流英語の話しかた
を合わせて読まれることをオススメします。
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