まず、手にとったときの紙の質感に驚いた。すごくいい紙・・・しっとりしていて、
少しざらっとしていて、こういう紙の質感が好き。
藤井氏のふわっとした写真とよく合っていると思う。
何が写っているのかわからないくらい、接写したものやぼやけたものもある。
最初は戸惑ったが、見ているうちに、その世界に引き込まれた。
ただのプロダクトの写真ではなく、深澤氏の意図を撮った写真だと思う。
そこに添えられた深澤氏の文章は、とてもわかりやすく簡潔。
少しあっけないくらいだが、読んでいるとどんどん深くなってくる。
ひと言ひと言が沁みてくる。言葉にぶれがない。
最後の対談がまたいい。これだけでも読む価値がある。
ここで、「見えていない輪郭」とは・・・というのが、種明かしされる感じ。
ぱっと見は派手ではないが、
使っているとしみじみいいなあ、と思う、深澤氏のプロダクトのような本だ。