The Black Magesの記念すべき1stアルバム。FF5のClash on the Big Bridge(ビッグブリッジの決戦)やFF6のDecisive Battle(決戦)、FF7のThose Who Fight Further(Still More Fighting)などFinal Fantasyシリーズのファンなら一度は聞いたことのある有名曲が目白押し。それらをすべてハードロックアレンジに変換し、より存在感のある曲群となっている。
アルバム全体のテンションを決める一曲目は、縦揺れ感のあるドロップDチューニングのバッキングギターが印象的なFF1のBattle Scene。これによりアルバム全体がスピード感と重量感のあるイメージに位置づけられている。トリッキーなスラップベースも目立たない主力になっている。また六曲目、FF6のBattle Themeはスピード感の強いほかの曲と比べ、ローペースな曲調となっており、曲全体に感じられるワイルド感が強まっており、それによってアルバム全体のメリハリが上手くついている。また7曲目のJ-E-N-O-V-Aはシンセ、ブレイクビーツ、シンセベースなどDJ(ディジタルジョッキー)の得意とする分野に、エッジの効いたギターが上手くマッチしている。普通、ギターというものはデジタルで表現不可能な楽器であるがゆえ、全体的なマッチを求めるのは難しい。そういう意味ではディジタルロックの模範的な曲といえる。
アルバム全体が体の芯を揺さぶるような重低音で構成されているため、ハードロックファンなどはクセになるのではないだろうか。テクニカルなギターリフも数多く聞けるため、インストゥルメンタルが好きなギタリストなどにはいい模範例となるはず。へヴィーな楽曲が好きな方にはたまらない一枚。