本作は「不都合な真実」のアル・ゴアに感銘を受けた、R・ディカプリオが製作したドキュメンタリーだ。アル・ゴアは公開後、本人がエコじゃなかったりと、厳しい論評も多かったが、レオはプリウスに乗り、太陽光発電を自宅に付けている熱心なエコ推進派として知られる。それだけに、作り方も非常に分かりやすく、良質な作品だ。スティーヴン・ホーキング博士が「このままだと金星みたいになる」と警鐘を鳴らしているが、要は「地球は残るが、人類は残らない」ということであり、インタビューを受けた識者のほとんどがそう思っていることに衝撃を受けた。石油が与える悪影響はつとに有名だが、かといって石炭も同様だ。どうすりゃいいんだ、人類?という後半部分は全て仮説の話なので、大学の講義みたいだったが(笑)。ワーナーブラザースがこういう作品を配給するとは、「不都合な真実」のパラマウントもそうだが、時代は変わったものだ、と思う。また特典映像として「地球の守り方」が収録されているが、こちらも本編なみに濃い内容であり、ドキュメンタリーを2本観る感じになる。アメリカも利権の亡者だった前大統領が去り、オバマ政権になった。原題は「差し迫った危機」を表すものだが、日本の新政権ともども、何か変わっていく期待があるし、まさに「今観るべき」作品です。星4つ。