同社のプレミアムライン・シリーズのトップモデルでありながら、大して値段の変わらない姉妹品のDT660に完全に人気を奪われている感のある不遇の一品。やっぱ密閉のほうが人気があるのでしょうか…。ただこちらは専用のヘッドホンケースが付いてきます。それだけでも買う価値アリ!
音の方は中高音よりのノリの良いキラキラヘッドホン。同価格帯で人気のある同社のDT990Proとの比較だと、
1,低音の量感、沈み込み具合
2,中高音の上ずり具合、高音の刺さり具合
が最も大きな違いだと思います。低音はローエンドまでしっかり伸びてはいるのですが、絶対量が比較的少ない上ヌケが良く、低音よりもいわゆる重低音もほうが量があります。ですがあまり目立ちません。特別締まった弾力ある低音が出るというわけでもないので、キラキラキンキンでド派手な音を鳴らす中高音に比べてすごく地味な低音だと思います。
反面、中高音の上ずり具合は半端ではなく、高音のざらつき具合、ヌケの良さも手伝ってものすごく派手です。このヘッドホンが爽やかだと言われる所以はこのあたりにあるのでしょう。ちなみに刺さる刺さると言われているDT990Proよりも刺さります(というより粗があってザラザラしてる感じです。人によったら音が割れていると感じるかもしれません)。刺さるのが苦手な人は買わないほうがいいと思います。
全体的に硬質な音でキレがよく、アタック感やヌケの良さもあるので、ハイスピードな曲によく合います。音が埋もれてしまうということがほとんどありません(若干低音の質が不満ですが)。後は、打ち込み系の曲もなかなかいけます。
逆に苦手なのは落ち着いた感じの曲です。どうしても中高音の上ずりが気になってしまうので
全体的に見れば、若干バランスが破錠している感のあるヘッドホンですが、「普通のヘッドホンは飽きた。もっと耳に突き刺さるような高音がほしいんだよ!」という人にはおすすめできると思います。
※2011/9/23 上で低音の量が少ないと書きましたが、エージングが進んだからなのかどうなのかはわかりませんがかなり締まった硬い低音が出てくるように成りました。中高音の上ずりとざらつきは相変わらずですが、低音のアタック感が出てきてハードロックやクラブ系の曲によく合うように成りました。
個人的にはベイヤー好きよりもゾネ好きに受けそうな音だと思いました。特に、「ゾネは音の切れとかはいいんだけど、あの人工的な感じが気に入らないなあ」とか言う人は試してみる価値アリだと思います。