CANONの純正レンズの地味と言おうか自然というか、おとなしい色調に慣れていると、タムロンの鮮やかさには「嘘!」と叫びたい時がある。不満を言っているのではない。レビューには、ヌケがいい、キレがいい、解像度が高いというほめ言葉も多い。フルサイズにも使えると言う言葉も「いつかフルサイズを」という人には魅力的。
きれいな色とズームの便利さは確かだったが、何やらしゃっきりしない、お蔵入りにするのももったいなく設定を変えて庭の花を撮っていると、お隣の坊やがウッドデッキの囲みから身を乗り出して御挨拶。パチリと撮ってプリントしてあげようとPCで画像を確認してびっくり。左目に合わせたはずのピントは、手前の塀に合っている。
なにやら合点のいかなかったこのレンズの画像を改めて確認してみると、色は鮮やか、だけどピントは気まぐれ。撮りたい所に合うとは限らないということを、三脚を使って山ほど日の丸写真を撮ってみて再確認。これが価格comなどで噂の「前ピン」かと妙に納得。しかしだいたいは手前に合っているのだが、それ以外にどうも画面の下部にピントが合いやすいようにも、見える。時々は後ろにも。素人の悲しさ「?、?、?」
噂にはいい加減なものも有るが、「火の無いところには〜」というのも事実。自分は大丈夫と高をくくらずに保証期間内にピントチェック。
タムロンの応対は慣れて(?)おられて丁寧。迅速なピント調整で戻って来たレンズはジャストピンとはいかないが、歩留まりは確かに上がった。AFも遅いけどタムロンも嫌いではない。
我が家のくすんだ古びた土雛、長浜人形を撮ると、赤も緑も補正したように鮮やかだ。黄色も実物より強く明るい。このきれいな写真で骨董品の土雛を売ったら、間違いなく「嘘!」と文句がくるだろうが、旧家の雛祭の古い雛達を写してきたら、純正のレンズで撮った物より、洗ったようにきれいだった。
少しきれいすぎるから、純正でも撮りたくて、二台のカメラをぶら下げ肩がこったけど、画像を見る楽しみも増えた。値段も安く気分も変わるから、ピントで悩んだ分を差し引いても後悔はないけれど、やはり売る時には、きちんと調整したものを売って欲しいというのがタムロンへの希望だ。
※追伸。ピント調整の後、このレンズの出番が増えました。他の方も書かれているようポートレート用には絶品。実物以上にきれいで、輝いて見える。写された人が画像を確認して喜んでくれるのは、こちらも幸せ。お勧めの美人レンズです。