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69 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
B面ベスト第二弾としてのSugarless IIの聴き方(附:初出リスト&未収録曲リスト),
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レビュー対象商品: SugarlessII (CD)
日本のミュージシャンを「シングル単位でヒットを飛ばす人」と「アルバム単位でヒットを飛ばす人」に敢えて二分するとすれば、スガ シカオは明らかに後者の側に属するだろう。スガは、1997年の1stアルバム『Clover』から最新の『FUNKASTiC』まで、〈ファンク〉という、ともすればマイナーになりがちな音楽ジャンルを背負って、毎回アルバムチャートTOP 10に自分の信じる音楽をねじこみ続けてきた。しかし、「Sugarless」シリーズだけは、スガ シカオの普段のオリジナル・アルバム構成とは異なる作り方をしている。シングルカットの曲を発表する際、シングルの二曲目以降(いわゆる「B面」とか「カップリング」とか言われるトラック)に収めた曲を再録して、それに幾つかの提供曲カヴァーや企画音源などを取り混ぜて作られるのが「Sugarless」シリーズなのだ。 第一期のそれは、まず2001年、アルバム『Sugarless』においてまとめられた。SMAPに歌詞を提供した「夜空ノムコウ」、森高千里へ提供した「ユビキリ」などのカヴァー、デビュー以降のシングル・カップリング8曲に、シングルで出た「8月のセレナーデ」の再録。他で聴けないオリジナル曲は、たったの2曲のみだった(「マーメイド」「Room201」)。この計13曲は、今から見れば名曲揃いであるものの(最強のファンクチューンのひとつである「ぬれた靴」や、スガのソウル・ミュージックへの深い崇敬を感じさせる「ココニイルコト」は必聴だ)、毎回オリジナルアルバムで「〈ファンク〉をやる」意欲をこれでもかというほど見せられて来たコアなファンほど、肩透かしを食らったかのような反応が多かった。『Clover』『FAMILY』『Sweet』『4Flusher』までの四枚から五枚目『Sugarless』への流れは、コンセプトを無視して、単純にアルバムの順序として聴き通すと、「あれっ? この人どうしたんだ?」と思ってしまうだろう。 だから、今回『Sugarless II』が出る……しかも「ラブソング・ベスト」という、ややミスリーディングですらあるキャッチフレーズで告知されるのを見て、「また前回と似たような反応が出るのだろうか?」と思っていた。2003年の『SMILE』から2010年の『FUNKASTiC』まで、ずっと快調にファンキーなアルバムが続いていただけに、溜めに溜めた「B面」に面食らったり、期待外れに感じたりした人は、いたのではないだろうか。 しかし、そういう人は、早とちりせず、まず思考をリセットして、平静になって戴きたい。そして、このアルバムが「シングルのB面で戦ってきた、もうひとりのスガ シカオである」という前提で、聴き直していただきたい。そうすれば、スガがいつも作っているファンキーなアルバムとはまた違った姿勢で、楽しめるようになると思う。そしてまた、個々の曲に耳を済ませてみれば、一筋縄ではいかないファンクネスがあちこちに散りばめられているのだ。 ** 以下は「シングル曲ないし他ミュージシャンの初出年(曲提供含む)」と、音源初登場年を対応付けたものを、初出順に再配列したものである。本アルバムのうち、最も狭義のスガ シカオ自身の書き下ろしは「コーヒー」と「ガリレオの数式」のみだが、2004年以降のすべてのシングル曲を購入しているコアなファンでない限り、取りこぼしている曲の方が多いと思われる。 02. 月とナイフ (piano ver.) :1997年09月発売の1stアルバム『Clover』が初出。ただし今回のピアノ版は2010年04月「サヨナラホームラン」のFAN-KEY TRAINリクエスト・トラック(タイトル秘匿)からの再録。 05. ファスナー :2002年05月、Mr.Children『IT'S A BEAUTIFUL WORLD』初出。「ファスナー」をスガがMr.Childrenと共に歌った音源の初出は2010年に劇場公開されたMr.Childrenのドキュメント映画『Split the Difference』(同年DVD版発売)だが、今回はDVDのバンドサウンドではなく、Mr.Childrenの桜井和寿と二人で新たに録り下ろされたギター弾き語り競演の音源が収録されている。 16. Loveless:2003年08月、COIL(Office Augusta所属)による表題シングル。スガ シカオが徐々にエレクトロ・ファンクに傾倒して以降、ライヴでもテクノスタイルのカヴァー・パフォーマンスをするようになった。2008年に福耳10周年のCOILトリビュートアルバムで、スガのLovelessカヴァーが収録されたのが、この音源の初出となる。 11. 黒いシミ:2004年05月「秘密」同梱。 04. 夏陰~なつかげ~ (Original ver.) :2005年08月「奇跡/夏陰/サナギ」が初出。ただし今回収録された方が音源としては先に製作されている。今回の音源の初出は2008年09月「コノユビトマレ」。 18. Real Face:2006年03月、KAT-TUN(ジャニーズ事務所)によるデビューシングル曲。スガは作詞を担当。スガが自ら「Real Face」を歌った音源が公開されるのは本アルバムが初。 03. ホームにて:2006年04月「19才」同梱。 08. 真夜中の貨物列車:2006年06月「真夏の夜のユメ」同梱。 13. アオゾラペダル:2006年08月、嵐(ジャニーズ事務所)によるシングル曲。スガが作詞・作曲を担当。スガ自身の歌う「アオゾラペダル」音源は本アルバムが初。 12. Progress (piano ver.) :2006年08月、スペシャルユニットkokua(スガはメンバーとしてボーカル・作詞・作曲を担当)のバンドサウンド版シングルが初出。今回のピアノ版は2011年02月「約束」のFAN-KEY TRAINリクエストトラック(タイトル秘匿)からの再録。 17. 1/3000ピース:2008年05月「NOBODY KNOWS」同梱。 07. コンビニ:2008年05月「NOBODY KNOWS」同梱。 06. TOKYO LIFE:2009年07月「Party people」同梱。 15. ぬるいビール:2009年07月「Party People」同梱。 09. ネコさん:2009年11月「はじまりの日 Feat.Mummy-D」同梱。 14. 世界が終わる5秒前:2010年04月「サヨナラホームラン」同梱。 01. コーヒー:2011年、本アルバム初出。 10. ガリレオの数式:本アルバム初出。 このうち、「ホームにて」「コンビニ」「真夜中の貨物列車」「ネコさん」「黒いシミ」「ぬるいビール」は、B面時代からファンの間でも特に評判がよかった(ように思われる)曲である。特に「ぬるいビール」は、『Sugarless』の「ぬれた靴」と作曲の構成や世界観が似通っており、スガのミドルテンポな贅肉の削ぎ落とされたファンクが好きな人には堪らない一曲だろう。そして「ホームにて」も、マーヴィン・ゲイを彷彿とさせる70年代ソウルのリリシズムが日本の下町風景に降りてきたようでもあり……スガシカオ&森俊之コンビによる会心の一曲である。 ** 最後に、アルバムでしかスガ シカオのB面を追っていない人向けに、『Sugarless II』やその他のベストアルバムにさえ収録されていない音源の一覧と、収録シングル名の対応リストを下に記しておく(※ただし、洋楽カヴァー、Backing Trackを除く)。『Sugarless』シリーズ2枚だけでは物足りない人は、探して入手してみることをオススメする。 ・Orange 〜Cloudy words remix〜(シングル「青空/Cloudy」) ・深呼吸(シングル「アシンメトリー」) ・奴らの足音のバラード(シングル「秘密」、かまやつひろし原曲のカヴァー) ・サナギ〜theme from ×××HOLiC the movie〜GOTA REMIX(シングル「19才」、屋敷豪太による「サナギ」のRemix) ・秘密結社〜annex〜 feat.AMAZONS(シングル「真夏の夜のユメ」) ・秘密結社(トリビュート・アルバム『DEATH NOTE TRIBUTE』のうちの一曲、シングル盤とは若干アウトロが異なる) ・街角(kokua「Progress」) ・kokua's talk(kokua「Progress」) ・SPEED(シングル「フォノスコープ」、雑誌『SWITCH』のスガの連載小説と連動していた) ・アメリカのロックスター(シングル「コノユビトマレ」) ・楽園(シングル「コノユビトマレ」) ・俺たちファンクファイヤー(シングル「はじまりの日 feat.Mummy-D」) ・イジメテミタイ Drug on Mix(福耳のベストアルバムより。杏子とのデュエット版)
29 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
時の流れを感じた,
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レビュー対象商品: SugarlessII (CD)
黒いシミ、ホームにて、夏陰は星5つです。が、それ以外の曲は星1〜2か、よくて星3。ピアノバージョンで新録された曲は圧倒的に原曲のほうがいいです。セルフカバーもアオゾラペダルはまあよかったけれどReal Faceは無理に入れなくてもよかったのに…という感じ。ファスナーを入れないとプロモーションで推す曲がなくなるから仕方ないのかも知れませんが、桜井さん頼みのカバー曲を入れるくらいならカップリング曲を漏れなく収録してほしかったし、桜井さんとセッションするならLovelessもサダさんとセッションしてほしかったです。制作年代が新しくなるほど軽く、薄くなっていく歌詞、初期の魅力を失っていく歌声、他人任せで没個性化していくアレンジに、あまり言いたくはないけど、昔はよかったなあ…という、最近のシカオ作品を聞くたびに抱く思いを改めて感じてしまいました。
23 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
独特の存在,
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レビュー対象商品: SugarlessII (CD)
この人の歌声や曲の雰囲気は、真似のできないものがある。楽曲提供だけでは分からない本人のこの魅力は、スガシカオという唯一の独特なジャンルなのだと思う。昔から思うけど、夏の日の夕暮れから夜あたりに聞くと、雰囲気的にはまる曲が多い。昼間の曲ではない、という魅力です。
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