「自分のお気に入りの曲について僕に言えるのは、どの曲も大好きで一緒に歌いたくなるし、ほかの人にも無理やり聴かせて、僕と同じくらい気に入ってくれないとヘソを曲げてしまうという程度のことだ」と言うホーンビィ。そんな謙虚なことばとは裏腹に、ネリー・ファータドの「I’m Like a Bird」を麻薬患者みたいに繰り返し聴きたくなる欲求を見事に説明してみせたり、ラウドン・ウェインライトのオリジナル曲を息子ルーファスが遠慮気味に解釈し直した「One Man Guy」の中に「神の声が聴こえる」と主張したりする(「ウェインライト・ジュニアの性的指向による微妙なひねりが加わって…」)。とりわけ感動的なのは、ホーンビィ原作の映画『About a Boy』(邦題『アバウト・ア・ボーイ』)のサウンドトラック用に書かれたバッドリー・ドローン・ボーイの「A Minor Incident」へのコメント。『About a Boy』の執筆中、ホーンビィの幼い息子が自閉症と診断された。その出来事が、ホーンビィがずっとあとになって聴く一見無関係そうなこの曲を、彼の心になおさら深く響かせることになった。「僕の息子のことを書いた本じゃないのに、その中のひとつのエピソードをもとに誰かが素晴らしい曲を書き、結果的にはそれが僕にとって、自分の本よりはるかに個人的な何かを意味するものになっている」。本筋から少し外れたこの手の秘話や考察が、すてきな歌と同じように、最後のページを繰ったあともいつまでも心に残るのだ。
付録の11曲入りCDは素晴らしいアイデアだが、使用許諾の問題からか、残念ながら本書に登場するすべての曲を聴くことはできない。しかし全体としては、ホーンビィの卓抜な文章、カナダ人アーティスト、マルセル・ドザマの奇想天外なイラスト、さらに立派な目的(本書の収益は自閉症児のための学校「ツリーハウス」とサンフランシスコ・ベイエリアの非営利の学習センター「826ヴァレンシア」に寄付される)と、ヒットの条件をそろえた貴重な1冊だ。(Brad Thomas Parsons, Amazon.com)
"All I have to say about these songs is that I love them, and want to sing along to them, and force other people to listen to them, and get cross when these other people don't like them as much as I do"—Nick Hornby
Songs, songwriters, and why and how they get under our skin...Songbook is Nick Hornby's labor of love. A shrewd, funny, and completely unique collection of musings on pop music, why it's good, what makes us listen and love it, and the ways in which it attaches itself to our lives—all with the beat of a perfectly mastered mix tape.
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5つ星のうち 5.0
小説と音楽,
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レビュー対象商品: Songbook (ハードカバー)
フットボールに関連する本以外は 彼の小説には いつも音楽が流れている。それらの曲の殆どがPOPだけれど 曲も詩も Nick Hornbyの小説に似た すこし悲しくて、やさしい感じがする。
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