全22巻の「本家」スクールランブルは、その終盤の展開があまりに唐突で、
まるで連載を終わらせるために取り繕ったようなラストで、ストーリーの大きな軸のひとつだった
播磨・沢近・八雲の三角関係も不明瞭なままで終了し、非難の声も多くあがりました。
この「Z」は、いつもながらのキャラクターをイジくった番外話と、「本家」を補完する話とが混在しており、
三角関係については明確に決着が付き、烏丸を思いやる天満の一途な気持ちも伝わってきます。
そして高校の卒業式というかたちで感動のフィナーレを飾っています。
しかし1冊のマンガとして見た場合、「夏のあらし」同様に画が荒れて不安定な部分が多く、
表紙が「深刻な顔をした播磨拳児1人」というのも、今ひとつ違和感があります。
スクールランブルのファンの方であれば、その内容の充実からぜひとも読んで欲しい1冊なのですが、
個人的にはスクールランブルは「お祭り」であり、話の終わり方はともかくとして、
本家22巻の表紙にある「5人の笑顔」こそが、お祭りを締めくくるラストに相応しいように
感じてしまい、こちら「Z」は☆4つが適当かなと思いました。