レゲエの最先端の音にジャマイカの豪華すぎる面子が話題になった前作から約二年、待ちに待ったアルバムです。この二年リンヴァル・トンプソンをフィーチャーした「STOP THE KILLING」やスライとの「YOU MUST HEAR」を猿のように聴いてきたもので。
で今回はあらゆるところで絶賛された前作とは大きく二つの点で方向性が違います。
1、音
ホーンが導入されストイックさを極めた前作に比べると音が華やかになった印象です。よりダブ要素が強くなった感じで個人的にはすごく好みです。切迫感のある音だった前作よりもややゆとりがある音です。特に今までで一番BPMの遅い「Underground Pride」はこのバンドの新境地かと。
2、ゲスト
ジャマイカのドリームチームのようだった前作とは異なり今回はラッパーの(ラップじゃなく歌ってますが)RUMIが4曲フィーチャーされています。多分今回の最大の賛否が分かれる点でしょう。シンガーとして力量は文句なしでした。リリックに関してはわりと直接的な内容の3曲(とくに311を歌った「誰かの子」)には心動かされませんでしたがやや抽象的な「白地図」の方は素晴らしく、出色でした。
とまあ前回の「日本発の最高にセンスがいい世界中のレゲエファンに愛されるような普遍的なバンド」としてよりも「日本の今、ここでレベルミュージックを鳴らす意味」を問うような内容に仕上がっていると思います。そこに賛否はあるでしょうが、それを含めて傑作であることは間違いないと思います。