この機種の特長は、3つの学習用英英辞典と「ルミナス英和辞典」の搭載です。今まで当社のフラッグシップモデルのSR-G10001を使っていました。読解用には必要十分でしたが、英語を書くには、私の英語力では使いこなせませんでした。英文を書くときに、よく例文検索を使いますが、ワードバンクやオックスフォード文例辞典は難しい例文が多く読むのに苦労しました。また、簡単な文法、語法の確認はコウビルドでするか、ジーニアス大辞典でするかでしたが、ジーニアス大辞典はかなり細かく内容も多くて必要な情報にいきつくのに時間がかかりました。
この機種は、もちろん読解用にも十分な辞書が入っています。新聞やペーパーバックを読むには、ランダムハウスやリーダーズが入っているので不自由はありません。そして、英文を書いたり、語法を確認したりするとき、3つの学習用英英辞典と「ルミナス英和辞典」がとても役に立ちます。英英辞典は3つもいらないのではないかという方もいると思いますが、それぞれ個性があり、単語の意味の記述や語法などの追加情報はそれぞれ違うので、時間があれば3つとも引いてみるといろいろな発見があります。
まず、ルミナス英和辞典ですが、「まえがき」で「ことばの総合参考図書を目指して」とうたっているとおり、語義のほかに、類義語、コロケーションなどの情報が満載です。たとえばgroundをひくと4(ある目的のために使う)場所、・・・場 という語義があり、「いろいろ」というマークがあります。何かと思って見るとbattleground,burial groundなどいろいろなgroundが紹介されています。また、重要語のマークとは別にTOEICテストによく出る2000語句もマークで表示してあり、たとえばCEOは重要語のマークはなくても「T1」TOEICテスト最重要のマークがついています。
今までSIIで使っていたロングマンは全文表示のみでしたが、今回の搭載にあたり、他の辞書と同じように例文や成句などがマークで表示され、必要な時に見られる方式に変わりました(訳表示切替で全文を表示することもできます)。ロングマンはSとWで話し言葉でよく使われる語と書き言葉でよく使われる語が見分けられるようになっているのですが、そのほかにREGISTERの項目があり、たとえば、問題や障害という意味のhitchを見ると、REGISTERで、英文を書くときにはproblemのほうがよく使われる。hitchはややinformalに聞こえる。というようなことが表示されています。また、イギリス英語の発音とアメリカ英語の発音がネイティブ音声で収録されているのも便利です。(ランダムハウスにもアメリカ英語の発音があります)
電子辞書をパソコンにつなぐPASORAMAも以前にくらべとても使いやすくなりました。「一括検索」「辞書選択」「例文検索」「成句検索」などがボタンですぐに切り替えられるようになったことがいちばん大きな改善点です。ホームページやワードの画面から語句をコピーして辞書を使うこともできますし、逆に辞書に出ている例文をそのままコピーして貼り付けることも簡単にできます。今のところ、この使い方ができる電子辞書はSIIだけです。
その他、基本機能は従来の使いやすさをそのまま受け継いでいます。英語を研究するなどよほど高度な使い方をしない限り、学生・ビジネスマンを問わず、英語を学ぶ人にとっては、必要かつ十分な機能と内容を兼ね備えた、ベストの1台だと思います。