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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現場が好きな巨匠の一生(の途中報告),
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レビュー対象商品: SFへの遺言 (単行本)
まだSFから離れるおつもりも、現場からあがる気持ちも無いけれど、
若手のSF作家たちにしっかりせいや! と「遺産」を受け渡すような 気持ちで話をされています。 インタビューと談話会形式ですが巨匠の気持ち、過去のとんでもない 歴史はしっかりつたわってきます。 学生時代に勝手に左翼の登録されてたり(そのせいで就職が三次でみな 落ちてしまった!)、どこで何をしても豊富な知識と行動力をいかして トップに立ってしまったり(入って二日で編集長とか!)なんか、稀代の 政治家か経済界の大立者みたいな雰囲気がもりもりあふれています。 そして日本文学史にさんぜんと輝く作品をいくつも書き上げ、純文学畑 の連中(ブンガクは面白くてはいけない!派)からどう批判されようと 「SFは生きている存在を宇宙とつなぐもの」と堂々と書き続けた強い 強い気持ち。 小松作品に共通の、ニヒルな現実認識に即した上での果てしない憧れ、 より良き人生、より良きいのちへの憧憬が少年時代から美しいものを 見てきた結果だとよくわかります。 星新一さんのはっちゃけぶりの逸話もものすごいし、原研にいって 「目で見たものしか信じられない、原子を見せろ」と要求するのも 信じられないし、現場で解説してくれる先生たちより巨匠のほうが くわしくて先生真っ青ってのも腹を抱えて笑いました。 クロスオーバーにさまざまな分野のオーソリティーとして大活躍され ている巨匠、遺言なんておっしゃらず、まだまだ活躍してほしいです。 本当に面白かったです。ひとりの人にこれほどいろんなことが ふりかかるなんて・・・まさにSF的人生。 再販を強く希望します!
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