誠文堂新光社より発売されている“ノート・シリーズ”には、とても勢いがある。
従来の専門誌とは異なるコンセプトで、クリエイターの人となりが見えるからだ。
満を持して創刊された『Webデザインノート』は特にその傾向が強く感じられる。
インターネットの大海の中で、稀に見つかるスタイリッシュなウェブサイトとは、
いったい、どんな人たちが、どのような行程を経て創り出していったのだろうか?
そんな熱心なユーザーの疑問に答える初めての雑誌が『Webデザインノート』だ。
丁寧な取材をもとにしたクリエイターの経験や思い、情熱がわかる文章をはじめ、
豊富なヴィジュアルで彼らが手がけたウェブサイトを紹介するワークスのページ、
手書きのアイディアやプロット、工程を丹念に解説したメイキングのページなど、
今まで明かされることのなかった“ウェブクリエイターの頭の中”に迫っている。
しかも、取り上げられているのは、今をときめく中村勇吾を筆頭に、佐野研二郎、
木下謙一、原ノブオ、青木イチロウといった業界でも注目のクリエイターばかり。
『Death Note』や『nakata.net』などのウェブサイトの背景にも言及している。
断っておきたいが、本誌は素晴らしいウェブサイトを創るための技術書ではない。
そういった類の専門的な知識に焦点を当てることも、確かに大切な要素ではある。
しかし、本当に重要なのはクリエイターの情熱に尽きると本誌は伝えているのだ。
ウェブデザインに興味のある人々だけではなく、異業種の人にこそ読んでほしい。
『Webデザインノート』の創刊号を読んでみて、そんな雑誌なのだと強く感じた。