まず惹かれたのは、その鮮やかな表紙です。
デザイナーの芥さんが装飾したそうです。
そして「いいひと。」「最終兵器彼女」を手がけた
高橋しん作の夏の物語とあれば、抜群の感情描写を期待できる……
これが外れるわけがない!!
と、期待して購入したのですが、読破した後の第一印象は
「……あれ?」
でした(笑)
相変わらず絵はとても綺麗だし、同窓会や秘密基地といった
モチーフや、登場人物の葛藤や開放という
物語の核も明確なのですが……
いまひとつ惹きつけられるものがありませんでした。
物語全体に共感やリアリティーを感じられず、
登場人物の感情論が、絵に対する後づけのように感じてしまいました。
つまり、漫画本業の方の書いたマンガというよりは、
イラストレーター本業の方のマンガを読んだ気分でした。
(絵は綺麗だけど、読み物としての面白みに欠ける感じ)
また、アマゾンの内容紹介にある
“誰もが通ってきた「あの夏の日」の甘酸っぱい記憶”
という表現はどうかなぁ……と首をかしげてしまいました。
そんな誰もが共感できるようなノスタルジックな話ではないと思います。
ただ、これが高橋しんの作品だから期待はずれに感じただけであり、
無名の漫画家がこの本を出していたら、印象も違っていたかもしれません。
マンガの印象というのは読んだときの気分によっても
かなり変わるものですしね。
とはいえ、期待が大きすぎたのか、ちょっと残念でした。